あなたは神を信じますか

大昔ですが、日本で表題のフレーズが流行ったことがありました(日本に来ていた宣教師の口調を真似たカタコト日本語風でした)。日本人が海外に出て初めて気がつくことのひとつに、日本人と外国人との宗教感覚の違いがあります。私は高校生の時にAFS交換留学生としてドイツに行った際、ホストマザーから「日本ではクリスチャンが人口の3%ほどしかいないのに、なぜ教会でのウェディングがあれほど盛んなのか」と聞かれてうまく答えられなかったことがありました。とても印象深い体験として今でもよく覚えています。

著書「国際結婚一年生」でも書いていますが、その後結婚してアメリカに来た時も、あなたの信仰は何か?ということを問われる機会が少なからずありました。一時は夫の家族関係を壊しかねないようなところまで発展したこの問題に、私は「日本人同士だったらここまでにはならないのではないか」と感じました。

アメリカで”Do you believe in God”? と聞かれる場合、かなりの確率でそのGodはキリスト教の神を差しているといっていいと思います。ホテルに泊まれば必ず部屋にはキリスト教の聖書がありますし、数字の上だけから言えば人口の80%近くが「自分はクリスチャンである」と言う社会では、「神がすべてを創造した」という見地から、ダーウィンの進化論を公立の学校の授業で教えるべきではないという議論が真剣に行われたりします(創造論といわれる考え方です)。このあたりは、日本で生まれ育ち、特にキリスト教に関する宗教的・学問的な教育を何も受けずにきた人にとってはすぐには理解しがたいものがあるのではないかと感じます。いずれにしても、日本にいる時と比べると、アメリカで暮らしていると宗教についてより考える機会が増えることは確かでしょう。

また、多様な文化が混在するアメリカでは、キリスト教以外にもさまざまな種類の宗教を信仰している人々が多くいます。たとえばクリスマスを祝わないユダヤ教のご家庭では、子どもをクリスマス会にも参加させない方針ということもあります。今年のクリスマスは家族でサンフランシスコに行きましたが、クリスマス当日の12月25日に唯一開いていた博物館は”Contemporary Jewish Museum”でした。そこには、仏教も神道もキリスト教もある意味寛大に受け入れ、それぞれ宗教的な意味を持った行事を部分的にでも生活に取り入れてお祝いやイベントをしている日本人の習慣からは遠く離れた、「明確な線引き」のようなものがあるように感じます。

私の宗教(的なもの)との関わりは、夫の家族とのことを別にすれば、サンディエゴに来てから何回か仏教のお寺のサービスに行った程度に限られています。でも2007年にIndigo Villageに出会ってから、宗教というよりはスピリチュアル的なものについて、日本にいた時よりも高い関心を持つようになりました。これについてはより詳しく次回の記事で書くことにします。

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