尾びれを無くしたイルカ”Winter”の物語

先日家族で”Dolphin Tale”という映画を見てきました。傷ついたイルカが尻尾切断という現実に直面、人間が人工尾びれを開発してこのイルカを救い、今では戦争や病気などで腕や足を無くした人々に勇気を与える存在となっているという、実際に起こった出来事をベースにした物語です。

映画のあと調べてみたところ、ストーリーの多くは映画用にドラマチックな効果を狙って作られたフィクションなので、”inspired by true story”という表現がふさわしいということでしたが、何と言っても実際に尾びれを無くしたWinterというイルカが映画でも自分自身を演じていて、そのことだけでもこの映画にリアリティを持たせています。

普段シーワールドでイルカを見慣れている子どもたちも、2時間近い長い映画に飽きることなく見入っていました。映画の主人公である11歳の少年がこのイルカと心を通わせ、一緒に泳ぐシーンなどは、改めてイルカという動物の知能の高さや美しさにはっとさせられました。また、映画では戦時下のアメリカらしく、この主人公のいとこが戦争で負傷し足に障害を負うという設定になっており、彼がイルカとの交流を通してショックから立ち直り前向きに生きていくというシーンもありました。この少年やいとこの存在などはフィクションですが、実際にイルカのWinterのもとには足や腕を無くした人々が常に訪れています。

映画の最後のクレジットが流れるところでは、実際のイルカを救出した場面や、人工尾びれを開発して試しているシーンなどの記録がドキュメンタリー風に挿入されていました。イルカを傷つけたのも人間なら、それを救うのも人間。また、今ではこの”WinterGel”と呼ばれる、Winterのために開発された物質が人間の義足にも応用されているそうです。

このイルカのいるプールにはウェブカメラが取り付けられていて、Clearwater Marine Aquariumのサイトから見ることができます。記事を書くにあたり調べたところ、日本でも実は同じような出来事があったことを知りました。ブリヂストンのサイトでは「イルカ人工尾びれプロジェクト」について紹介されています。

ストーリーや演技をというよりは、イルカのWinterを見に行く映画だな・・と感じました。家族連れには特にお勧めです。

コメントを残す