それは、本当にやりたいことなのか?

今年の夏に行われた世界征服サミットでは、参加者が自分のストーリーをシェアする時間が設けられていました。数百人もの人が事前の呼びかけに応えて応募し、事前に選ばれた人々はそれぞれ、内容により5分や10分という短い時間を与えられていました。多くの人は1000人もの聴衆を前に話した経験はなく、きちっと時間通りに収まるプレゼンをした人々は準備をきっちりしてきたんだろうな・・・と思わせるものがありました。

今でも印象に残っているもののひとつはニコルという女性による「長距離を走ること」についてのスピーチです。彼女は6年間もの間、不眠症で悩んでいましたが、あるとき砂糖とお酒にアレルギーだったことがわかり、それらをやめて以来眠れるようになりました。それをきっかけとして、それまでずっと「いつかやりたい」と思いながらも、それまでは寝不足でエネルギーが圧倒的に不足していたためにできずにいた「走ること」を決意したのです。この5分間のスピーチでは、彼女が走り始めたときには「2分ともたなかった」という状態から、14ヶ月のうちにハーフ・マラソンを4回走るまでになり、その間に学んだことを話しています。

Talk 2 from Chris Guillebeau on Vimeo.

彼女が学んだことのひとつは、“Big, sexy dreams are only accomplished one, tiny, unsexy step at a time” つまり、マラソンを走るなどという大きくて華やかなな目標は、その目標の華やかさとは正反対の、全然華やかじゃない小さなステップを一歩ずつ積み重ねることでしか達成されない、ということ。野球選手のイチローの有名な言葉にも「細かいことを積み重ねることでしか、頂上には行けない。それ以外に方法はない」というものがあります。世の多くの人が知るところとなるような華やかな業績の裏には、ほとんどの場合、長い時間にわたる日々の積み重ねがあるということでしょう。このスピーチをした彼女も、その「日々の積み重ね」を避けて通る方法はないと述べています。

このスピーチをしたニコルは、最近「走ること」についての無料の電子書籍を発表しました。「モチベーション」に頼る方法では失敗する!といううたい文句に惹かれてこの電子書籍を昨日入手し、一気に読んだのですが、彼女は実に「走る」というアクションをとる前に5つのステップがあると言っています。彼女いわく、多くの人は“Just do it!”という感じでいきなり走り始め、そして挫折してしまうのだとか。そうではなく、本当に走りたいのか?なぜ走りたいのか?と、自分の内面とじっくり向き合うことから始め、「走る理由」のリストを作ること、実際に生活を見直して走る時間を確保すること、などなど、走り始める前にすべきことが書かれています。もし最初のステップで「なぜ走りたいのか?」の理由が「周囲を驚かせたい(やるなコイツ!と思われたい)」だったり「健康にいいから」ということだった場合、「走ること」が本当にその目的を果たすために最適なことなのか?と一歩踏み込んで考えるということが書かれています。自分の「本当の目標」が何なのかを見極めることが、ハッピーな生活を送る秘訣だ、とも。この電子書籍を読んでみて、何かを「やりたい」と思い実際にあれこれと動く前に、これらのステップについて考えることは、走ることに限らず人生における様々な目標設定にも使える方法ではないかと感じました。この無料の電子書籍についてはこちらをご覧ください。

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