アメリカのほめ教育

アメリカでは子どもをほめる教育をすると言われています。Redirecting Children’s Behavior (RCB)コースの初回で、まず最初に教わったのがこの「ほめ教育」の弊害でした。例えば、いい子にしていたらポイント(ステッカー、シールなど)をあげる、ポイントが貯まったらおもちゃを買ってistock_000000545851xsmall1あげる、いい成績を取ったらご褒美としてどこかに連れてってあげる、あるいは何かを買ってあげる、などです。英語ではほめることをPraise、ごほうびは Rewardなどと言いますが、学校でもこのようなやり方をしているところは多いと聞きます。確かに、よく勉強をする、「いい子」にしている、など、奨励したい振る舞いを、このようなやり方でさらに続けてもらおうとすることは自然な考え方だと思います。

できないこと、ミスをしたことを叱り飛ばし、恐怖心を植えつけたり、「やらないと怒られるから」という理由で頑張らせるよりはずっとよいことは確かです。でも、この一見ポジティブに見える「ほめ教育」も、それを続けるとどうなるか?と考えてみましょう。「・・・・をすると何かがもらえる」というのは、外的な動機付けです。小さい頃から、自分がしたいからするのではなく、何かがもらえるからという理由でするように訓練されてしまった子どもは、それがずっと続くことを期待し、またごほうびがないとやる気が起きない、頑張る理由が見出せないようになってしまう可能性があります。アメリカでは大学への進学に必ずエッセー(志望動機書)を書かなければなりませんが、優秀な大学に合格する子どもたちは、外的な動機付けでなく、自分がしたいから、好きだから物事を行うという内的な動機付け、自発的な行動ができる子どもであることがエッセーから伺えるということを聞いたことがあります。再来週から始まるRCB日本語セミナーでは、どうしたら「ほめる」という外的な動機付けの代わりに、内的な動機付けをすることができるかということもトピックのひとつとしてお話しします。

コメントを残す