オバマ大統領・再選の勝利演説

“I have always believed that hope is that stubborn thing inside us that insists, despite all the evidence to the contrary, that something better awaits us so long as we have the courage to keep reaching, to keep working, to keep fighting.”

きのう行われたアメリカ大統領選挙の結果、オバマ大統領がこれから4年間続投することになりました。再選が確定した後、かなり時間が経ってから支持者が待つ会場に姿を現したオバマ大統領は、勝利演説で会場を埋め尽くした聴衆に、そしてテレビやネットを通じて見ているであろう人々に、これからのアメリカという国のビジョンについて語りかけました。

状況から考えればあきらめたくなるような場面でも、勇気を持ってトライし続け、頑張り続ければ、今よりもよい未来が待っていると頑固に信じること、それが希望だ・・・・

4年前には“Yes, We Can”というキャッチフレーズで大統領に選ばれ、勝利演説では「変化」について語りました。アメリカは変わる、と。それから4年後。「超能力がなくても再選できるか?」というこちらの記事にも書いたように、4年前と何も変わっていないと批判され、失望して支持をやめた人々も大勢います。大統領として国を率いてきた苦しい4年間があるからこそ、きのうのスピーチの言葉ひとつひとつはより重みを増していました。

私は日本人ですが、子どもたちはアメリカ生まれのアメリカ育ち。10年以上アメリカに住み、私の価値観からするとこの国の好ましくないところや病んでいる部分も見えてきています。サンディエゴに帰ってきて次男が通い始めた学校では、毎朝全校朝礼があり、そこで「星条旗への誓い」、そして“アメリカ・ザ・ビューティフル”の一番を歌うということが行われています。まだ誓いの言葉の意味も全てわからないうちからこうやって愛国心を教えていくのだなぁと思うと、小さな手を胸にあてて誓いを暗唱する子どもたちを見ながら、複雑な心境になることもありますが、ありとあらゆる人種が共存し、移民で成り立っている国だからこそ、国をまとめる方法のひとつがこの忠誠の誓い、そして勝利演説のように人々をひきつける言葉の力なのでしょう。

以前から、その演説には定評のあったオバマ大統領ですが、昨夜の演説は今までのどのスピーチよりも魂がこもっていて、それだけより心に響いたような気がします。オバマ大統領は“I ask you to sustain the hope”と語りかけます。投票すれば国民の仕事が終わりなのではない、と。演説をライブで見ながら、(超能力のない)「普通の人」であるオバマ大統領が再選したことをやはり嬉しく感じ、彼にあと4年のチャンスを与えたアメリカという国に感謝したい気持ちになりました。

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