Erinaさんへの手紙:Happiness

去年から始まったErinaさんとの文通シリーズ。今回のお題は”Happiness”で、えりなさんからはこちらのお手紙をいただいていました。

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photo-1447814890817-cf74792e6dcaErinaさん、お元気ですか? 新しい年が始まってもう2週間になりましたね。2016年はどんな年になりそうでしょうか。友達に「色占い」みたいなことをしている人がいて、直観で選んだ色(黒)を彼女に伝えてみたら、黒は大きな変化を意味すると言われました。確かに、今年は大きな変化が起きそうな予感がしています。

さて、本題に入ります(大変お待たせしてしまってごめんなさい)。

Happinessという言葉で思い出すことがあります。

去年の後半にずっと翻訳作業をしていた“Attached”という本のなかで言及されていた、アメリカの人気作家ジョン・クラカワーが書いた “Into the Wild”(邦題は「荒野へ」)というノンフィクション小説の主人公が残した言葉です。

Happiness only real when shared

将来を嘱望されていた青年がひとりでアラスカの荒野に旅立ち、自力で生き延びるものの、春になって雪解けの水でかさが増した川を渡れずにひとりで死んでいく主人公。この本はドイツで働いていたときに英語で読んだことがありましたが、久しぶりにこの引用句を目にして、ひとり異国で働きながら感じていた寂しさなどが思い出されました。

私は常々、国際結婚を目指して婚活をしている方にも「パートナーがいないと不幸・・・ではなくて、まず自分ひとりでも幸せになってください」とお伝えしています。“Happiness=Inside Job”というブログ記事にも書いたように、「XXがなければ幸せでない」という思考のままでは、求めていたものが手に入って一時的に心が満たされても、またすぐに他のものが欲しくなり、それが手に入らなければ不満に感じるようになるからです。

こう書くと、パートナーに精神的に頼るのはよくないこと、ということにもなりそうですが、”Attached”の本の中では、誰かとパートナーシップを結ぶということは、生物学的に言ってもお互いに相手を頼りあうことと同義だと解説されています。

お互いにとっての「安全基地」として機能することによって、相手は自分のことが好きなのだろうか?ちゃんと必要なときにサポートをしてくれるだろうか?という心配をする必要がなくなり、仕事や趣味に集中して成果を残すことができるのだそうです。確かに、私と夫の関係について考えてみても、相手が自分のことを常に考えたり、やりたいことをできるだけ応援しようとしてくれているかどうか本当にわからなくて思い悩むことはまずありませんし、その分、仕事や勉強や趣味に集中できるというのは確かです。

私は、自分ひとりでも生活のなかに「幸せな瞬間」を見出すことは可能だし、磨くことで培われるスキルだとも感じています。またその幸せな瞬間の記憶を多く持っている人が幸せだとも言えるでしょう。

でも、そのうえで、そうして見出した幸せな瞬間について語り合い、喜びを分かち合うことができる人がいることは、人生を豊かにしてくれるものだとも信じています。

“Happiness only real when shared”の「リアル」というのを「現実になる」とか「本当である」と訳されているものを目にしましたが、これは「シェアされない幸福は幸福ではない」という意図ではなく、幸せだとしても、分かちあう人が初めて「よりリアルに実感できる」というニュアンスなのではないかな~という気がしてきます。

えりなさんの言われているように、ハッピーにしている人のまわりには、やはり同じように、平凡な暮らしのなかにも幸福を見いだせる仲間が集まってくるものですよね。これからも、自然体で人生に起こるさまざまなことを前向きに受け止め、感謝して、人とつながることで、豊かな時間を生きていきたいなと思います。

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