日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか

3月に日本に帰った時に本屋で「日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか」という本を見つけました。児童精神科医31gtif-yxul__ss500_の古荘純一さんという方が書かれた大変内容の濃い本です。英語では「セルフ・エスティーム」と訳されるこの「自尊感情」ですが、本書では、「外見・性格・特技・長所短所・自分の持っている病気やハンディキャップなど全ての要素を包括した意味での『自分』を、自分自身で考える」という意味だと説明されています。例えば10代での摂食障害、薬物依存、犯罪行為、自傷行為や自殺などはこの自尊感情との間に深いつながりがあります。この本では、日本の子どもたちの自尊感情の低さが説得力のあるデータとして示されています。

私が教えているRedirecting Children’s Behavior(RCB)コースでも、このセルフ・エスティームに重点をおいています。セルフ・エスティームが低い子どもの特徴として、すぐにあきらめる、「できない」「わからない」「どうでもいい」と頻繁に言う、人のせいにしたり、言い訳ばかりする、目的が無く悲しそう、「友達がいない」と言うか、あるいは本当にいない・・・などが挙げられます。人間がこの世で生きていく中では、自分の思い通りになることばかりではありません。その時に健全なセルフ・エスティームがあるかどうかで、「逆境から脱することができるか」「自分に対してマイナスの評価があったときに、悩むことはあってもまたそこから抜け出すことができるか」が違ってきます。RCBコースでは健全なセルフ・エスティームを育てる方法について深く学ぶことができます。

大変内容の濃い本なので、何回かに分けてこの本について紹介していきます。興味のある方は是非入手してご一読ください。お子さんがいらっしゃる方には特にお薦めですが、そうでない方も、自分の自尊感情について考えてみる機会になると思います。

One Comment on “日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか

  1. アメリカのHSで「自尊週間」という学校全体でのキャンペーンがありました。”self-esteem week” で、D.A.R.E. の啓蒙とセットになっていた記憶があります。(特にに後者は、「いかにもアメリカだ!」と思った覚えがありますが、最近の動向を見ていると、日本でも必要な時代になりました…orz)

    今は、drugに走る理由のひとつが「自尊感情の未発達」というのに合点がいくのですが、当時はなぜこの2つがセットなのかは理解できませんでしたね。(というのは、ある程度自尊感情が発達していたということの表れなのでしょうが)

    やっぱり、周囲(親、兄弟、友人)からの Acknowledgment なんじゃないかなぁ。

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