「恋は奇跡。愛は意思。」

lumine「東大なんて行ったら結婚できなくなるかもしれないよ」

これは私が大学を決める時にある人から言われた言葉です。その時は「別にそうなったらそうなったでいいけど…」なんて思うほど結婚願望がなかった私が(当時18歳だったので無理もないですが)、結婚に悩む人をサポートするお仕事をすることになるとは、人生とはわからないものです。

私は社会人何年目かの時に、スウィングダンスというカップルダンスに夢中になりました。そしてそのダンスを通じて出会った人と交際をはじめ、その彼と結婚することにしました。彼は横須賀基地で海軍に勤務していたアメリカ人。私は国連の仕事でドイツから日本の事務所に駐在になって日本で働いていたときのことでした。

当初私の両親は反対しましたし、彼の家族にも反対されました。国連時代の友達にも「アメリカの軍人と結婚して仕事を辞めるなんてEtsukoは大丈夫なのか」と心配されました。でも私の中では答えは明確でした。これから毎日の生活をともにし、一緒にご飯を食べて眠る相手を選ぶという極めて基本的で個人的かつ重要なことを、なぜ自分の意思で決めてはいけないのか?という思いでいっぱいでしたし、時間が経てば、また彼を知ればわかってくれるという確信もありました。そのために周囲の反対を「押し切って」という意識すらなかったように思います。私が大学時代からの夢だった国連の仕事をしていたことから、辞めるのはもったいないということを言って下さる人もいました。でも私は私なりのコンパスに従って彼を選びました。仕事を辞めてもアメリカでまた何か見つかるだろう、と思っていた部分もありました。

私たちは普通の結婚式はしませんでした。ふたりの結婚式に対する考え方が大きく違っていたことが原因で喧嘩になり、横須賀基地で日本人のカウンセラーからカウンセリングを受けていろいろ話しあったのです。その結果、ふたりだけで出会った阿佐ヶ谷の路上で一曲踊ったあとに誓いの言葉を交換することにしました。ドレスも指輪も何もない、ジミ婚とすらよべないものでしたが、ふたりの出会いを再現して初心に戻れるようなセレモニーでした。その後、祝ってくれる友達とともに六本木のスウィングダンスが踊れるバーで結婚記念パーティを行いました。

そして結婚しアメリカに行き、私は思うような仕事が見つからずにアイデンティティ・クライシスに陥ったり、流産を経験したりして3年が過ぎました。その後ようやくキャリア面でも待遇面でも満足のいく仕事が見つかり働き始めた途端に妊娠し、長男を出産しました。今では3人の男の子を一緒に育てています。結婚当初の予定を大幅に過ぎましたが、去年の秋に12年のサンディエゴ生活をひとまず追えて、一家で日本に移住しました。

私が結婚した彼は本当に素晴らしい人です。過去13年の結婚生活の間には山も谷もありましたし、振り返ってみると「あれは危機だったんだな」と思える暗い時代もありました。でも今、朝起きて隣にいる彼が視界に入るとき、この人と出会うことができたのは人生最大の幸運だったと(大げさではなく)毎日のように感じています。

国際結婚の離婚率は7割近くという厚生労働省の統計がありますが、周囲で見聞きする感じではもっと高いような感覚もあります。この点については、どんなカップルが身近にいるかによって、その感覚的な数字は上下するでしょう。いずれにしても日本人同士の結婚よりは難しい印象のある国際結婚。そもそも相手の国籍に関わらず、結婚すること自体が離婚するリスクをともなう行為なのに、結婚生活がうまくいくように結婚前あるいは結婚してからいろいろ対策を練るという人(カップル)はどのくらいいるのでしょうか。よくどちらかの浮気が離婚の理由に挙がることがありますが、浮気はもっと根が深い問題の表れ方のひとつに過ぎないという考え方もあります。本当は実際に浮気が起こるもっとずっと前からその問題の種はまかれているのではないかと思います。多くの場合は誰も気がつかないうちに。

こう書いたからといって、私は離婚を「絶対に避けるべきもの」と考えているわけではありません。人にはそれぞれたどるべき道があります。その道を進むことで初めてわかることや出会う人がいるでしょうし、何より本人が納得して選び取った道である以上、周りがとやかく言う筋ではないように思います。誰と結婚するかが(少なくとも日本においては)自由であるように、離婚することも私たちに与えられた自由な選択肢のひとつです。離婚することでよりよい新しい人生に踏み出せる人も大勢います。

ただ、私が国際結婚コンサルタントになり、著書「国際結婚一年生」を出版してから、「事前にこのことを知っていたら結婚しなかったかもしれない」という言葉を耳にすることが多々あり、そうであれば、その部分について私に何かできるかもしれない、という思いがあるのです。あるいは、「この人と結婚してもいいのかどうか」「結婚生活をこのまま続けてもいいのかどうか」「こんな些細なことで喧嘩になるのは二人の相性が合わないからなのか」「こんなことを言われた・されたが、我慢しなければいけないのだろうか」というご相談を受けるたび、結婚の成否は単に「離婚しないこと」ではなく、双方がもっと満足のいく結婚生活を営むことであり、そのために個人・あるいはカップルでできることについてもっと知ってもらいたいという気持ちがあるのです。

3月14日(土)に恵比寿で行う国際結婚のセミナーでは、これから結婚相手を選ぶことができる幸運な方に、結婚するべき相手のタイプをどのように見分けるかをお伝えします。また、満足のいく結婚生活を長期間にわたって続けられるよう、結婚相手の候補者を観察するにあたって外せないポイントについてもお話しします。出会いの場がないと悩む方には、セミナー終了後からすぐに実行に移せるアクションプランを持ち帰っていただきます。このセミナーはメイク&ファッションコンサルタントのノナカキョウコさんとのコラボ企画でもあり、外見の魅力を最大限に表現できるように個別のアドバイスもいただけます。またセミナーに参加される皆さんには、どんなことでもご質問いただき、真摯にお答えしていこうと思っています。

記事タイトルの「恋は奇跡。愛は意思。」とは現在のルミネの広告コピーですが、確かに私が彼と出会ったのは年末ジャンボ宝くじに当選するくらい貴重なことでした。その一方で、結婚13年目の今でも夫婦ともに結婚生活に満足しているのは「完璧な人と結婚したから」では(お互いに)決してなく、ふたりともが意思を持ってお互いを人生のパートナーとして選び続けているからです。満足のいく結婚生活を送るために必要なことは「我慢」や「妥協」ばかりではなく、ふたりが一緒に描くビジョンであり、結婚というリレーションシップに対する投資です。自分の持てる全てをかけて一生もののパートナーシップを築こうと思える相手と出会い、結婚式でなく結婚生活の準備をしたい方、3月14日(土)午後に恵比寿でお会いしましょう。セミナーの詳細・お申し込みはこちらをご覧下さい。皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

国際結婚・東京女子会のお知らせ

12月13日(土)に国際結婚専門の紹介サービスKaiwa-USAの代表・松本直子さんと一緒に国際結婚をテーマにした女子会を行います。数ある国際結婚紹介所の中でも、Kaiwa-USAは真剣に結婚を考えている方だけをメンバーとして登録しています。「とにかく結婚すること」をゴールとせず、その後に末永く続く結婚生活をハッピーに続けていけるように、心からメンバーの皆さんの幸せを願ってアクティブに飛び回る松本さんの誠実な姿勢に共感しています。松本さんとは今までにも、Kaiwa-USAのメンバー対象のスカイプ・セミナーのほか「幸せを呼ぶ国際結婚のレッスン」をお送りしてきました。過去に公開されたレッスンはYouTubeでご覧いただけます。

幸せを呼ぶ国際結婚のレッスン:イントロダクション 私たちが国際結婚を選んだ理由

幸せを呼ぶ国際結婚のレッスン:レッスン1 国際結婚、こんな人は向いている?向いていない?

幸せを呼ぶ国際結婚のレッスン:レッスン2 オンラインデートは安全ですか?

幸せを呼ぶ国際結婚のレッスン:レッスン3 国際結婚10年生、テキサス在住のRikakoさんを迎えて

幸せを呼ぶ国際結婚のレッスン:レッスン4 ハーグ条約と国際離婚について

幸せを呼ぶ国際結婚のレッスン:レッスン5 国際結婚とお金

今まではオンライン上でご一緒してきた松本直子さんと、今回は初めてライブで東京でのイベントを行うということで、私自身とてもワクワクしています。国際結婚に興味がある、交際中で次の段階に進みたい、既に結婚していてこれから海外移住をする・・・などなど、様々なステージにいらっしゃる方にとって役立つような内容にしていきます。

国際結婚・東京女子会は12月13日(土)の午後5時から9時まで、都内某所で行われます。イベントの詳細・お申し込みはこちらのページをご覧ください。皆様にお会いできるのを楽しみにしています!

国際結婚と海外生活について語ろう:ポッドキャスト番組はじめました

こちらの記事でも書いたように、今年はポッドキャスト番組を始めようと決意していました。実は2年前にも試みたことがあったのですが、様々な理由で挫折。出来なかった理由の一番大きなものは「ひとりでやろうとした」ことだった気がします。そこで、前回の反省を生かし、今回はまずサポートしてくれる仲間を見つけることから始めました。カウチ・サーファーのネイサンを我が家に受け入れることにしたのも、(彼の料理の腕以外に)もしかしてポッドキャストを作ることについて何か知っているかも、という期待があったのは確かです。

予想があたり、彼は自分でもポッドキャスト番組を作ったことがありました。その後の経緯はこちらに書いたとおりですが、完成した初回のファイルを眺めながら、配信はいつからにしよう?と考えていました。開始したら(出来る限り)週に一度、配信していきたかったので、その後の段取りもあらかじめ考えておく必要がありました。4月が締め切りの確定申告やら何やら、その気になればいくらでも思いつく「やらなければならないこと」のリストを目の前に、あと2ヶ月ほどの猶予を自分に与えようかとも思いましたが、やはり勢いが大事だろうと考え直し、先日、三男が1歳になった日(2月22日)を記念して配信を開始することにしました。

初回はジャパニーズ・サポート・ファミリー・センターを立ち上げて、サンディエゴで日本人や日系人家族のサポートをする活動をしている女性、スミス・えりなさんにインタビューさせていただきました。このポッドキャスト番組の目指すところは、これから国際結婚をしたり、あるいは海外での生活を考えている方にとって、より具体的なイメージが湧くようなお話をお伝えしていくこと。彼女も国際結婚でアメリカ滞在経験も長く、いろいろな意味で初回にふさわしいゲストになりました。

このブログにも番組用のページを足したり、サイドバーにアイコンをつけたりという作業が残っていますが、この初回のポッドキャスト番組「国際結婚とアメリカ市民権」にはこちらからアクセスするとお聴きいただけます。これからも学び続け、改善しつづけながらの配信になりますが、毎年三男の誕生日にこちらもあわせてお祝いできるよう、頑張っていきたいと思います。温かく見守っていただけると嬉しいです!

バレンタイン・デーだけでなく・・・

私たちは今年の5月で結婚11年になります。円満な結婚生活の秘訣は?と聞かれたとき、まず私が挙げるのは、「定期的にふたりだけで出かけること」。英語では “date night”といって、特に既婚カップルが二人だけで出かけるときに使われます。夫婦に子どもがいれば“parents night out”とも言われるこのデート・ナイト。日本では親になると結婚相手をその役割の名前(「パパ」「ママ」など)で呼び合う夫婦も多い中、アメリカでは既婚カップルのデート・ナイトは一般的な慣習として浸透しています。

子どもがいる夫婦がふたりだけで出かけようと思った場合、まず考えなければならないのは「子どもを誰に預けるか?」ということでしょう。我が家の場合、夫婦どちらの家族も近くに住んでいないので、ベビーシッターを雇うか、友人にお願いするか、という選択肢がありました。以前住んでいたところでお隣に住んでいたカップルもちょうど同じくらいの年のお子さんがいたので、何度か交代で子どもを預けあったこともあります。

また、我が家では数年前にサンディエゴ州立大学のキャリア・ページを通じて見つけ、それ以来ずっとデート・ナイトや、緊急事態があるたびにお願いしてきたベビーシッターがいました。去年の今頃に彼女の妊娠がわかり、「新たにベビーシッターを見つけないとね」と考えているうちに、夫の仕事の関係で3ヶ月ハワイに滞在することになりました。ハワイに行って生活が落ち着くと「誰かベビーシッターを見つけて(子どもたちを預けて)食事に行こう」ということになり、まずは口コミで探し始めました。周囲の知人や夫のハワイでの同僚に訪ねてみたり、またCraigslistという無料のクラシファイドのページで募集したりしましたが、いい人が見つからず、時間もないことから、初めてSittercityという有料のサイトを利用してみました。

Sittercityの登録料は年間で70ドル程度(夫はウェブサイトでクーポンを見つけたので、かかったのは40ドルでした)。会員登録をして、私たちの基本的な情報を入力した後、「ベビーシッターを募集」という記事を投稿すると、24時間以内に10人ほどから応募するメッセージが寄せられました。それぞれの候補者のプロフィールをサイトで読んで、時給の交渉などをメッセージでやりとりをし、そのうち2人に連絡をとり、インタビューのために来てもらいました。ちなみに、メッセージのやりとりはこのサイトを通じて行われるため、電話番号や自分のメールアドレスは自分が公表しない限り相手にはわからないようになっています。結局、面接をした2人ともよさそうな人だったので、ハワイ滞在中は変わりばんこに来てもらっていました。

このSittercityでは、それまでにベビーシッターを利用した人々からのレビューも読むことができるし、場合によってはバックグラウンド・チェックの有無もわかるようになっています。サンディエゴに帰ってきてからすぐに引越しをしたりしたので、夫婦ふたりだけで出かける余裕があまりない年末年始でしたが、今月に入ってまた募集の記事を書いたところ、今度はなんと1日だけで17人もから応募がありました。デート・ナイトに限らず、何かあったときに来てもらえる人を何人かあらかじめ見つけておくことは、夫婦どちらの家族も近くに住んでいないこの状況ではリスク管理のために必要なことでもあるので、この機会にまた数人をインタビューする予定です。

今日はバレンタイン・デー。アメリカではこの機会に夫婦でぜひお出かけ下さい、ということで子どもの預かりを行っている保育園などもあります。でも、バレンタイン・デーや誕生日、結婚記念日といった特別な日だけに限らず、一年を通じて、2人の関係に投資するお金や時間を確保することは、長い目で見てもとても大切なことだと感じます。オバマ大統領も先日の一般教書演説で strong marriage について言及していました。夫婦の関係を良好に保とうと努力することは、子どもにもよい影響があるはずです。

英語、話せますか?

国際結婚を目指した婚活をされている方からよくあるご質問として、「どのくらい(パートナーの国の)言葉ができれば十分ですか?」というものがあります。

このご質問にお答えするのは容易ではないのですが、究極的には、もし国を移動せずに日本に住み続ける国際結婚の場合は、結婚生活そしてパートナーシップに何を求めるか?ということではないでしょうか。そして国を移動する場合であれば、パートナーとの関係のみならず、新しい土地での生活で何を得たいと思っているのか、ということによると思います。

交際開始当初は、パートナーが根気のある人であれば、日常会話程度でも事は足りるかもしれません。日常会話もままならないという方は、まずはそのレベルを目指しましょう。どういう理由であれ「国際結婚を!」と決めている場合には、その目標に向けて頑張るしかありません。少しでもそのお手伝いをするべく、ただいま、メルマガに登録していただいている皆様に、英語をテーマとした30分の無料コーチングを提供しています。お申し込み期限は1月29日(火)です。ご希望の方はこちらのページからご登録下さい。

ハワイの国際結婚カップルインタビューに載りました

「ハワイの歩き方」というサイトにある「ハワイの国際結婚カップルにインタビュー」というコーナーに、ご縁がありインタビューしていただいた記事が掲載されています。前編はこちら、後編はこちらからお読みいただけます。

今年は結婚して10周年だったのですが、このような形で第3者に質問されて振り返るような機会は今までになく、「え、そんなことを考えていたの?」と驚くようなこともありました。10年も夫婦をやっていても、まだまだ新鮮な驚きがあったりするのも、結婚の面白いところだなぁ・・と感じさせられました。

ハワイ滞在もそろそろ終わりに近づいてきて、またサンディエゴで新たに始まる生活に向けて準備を開始しています。「ハワイの国際結婚カップル」だった短期間の間にこうしてインタビューしていただけて、とてもよい記念になりました。

「彼を尊敬できなくなった」

国際結婚のカップルのご相談を受けていると、結婚している方から「パートナーを尊敬できなくなった」というコメントを聞くことがあります。ひとつのパターンとしては、結婚して何年かたった後で、自分は独身時代と同じように、いやそれ以上に、いろいろなことに興味を持ち、学びを続け、精力的に生活しているのに、相手は職場と家の往復だけで特に出世欲も向上心もなく、要するに(コメントをする人にとっては)「変わり映えのしない平凡な生活に満足してしまっている」・・・というものがあります。

では尊敬する気持ちとはどこから来るのでしょうか?よく子どもの頃、歴史上の人物で尊敬する人は?と聞かれることがありましたが、この場合は「すごいと思う人」「自分にはないものを持っている人」そして「自分は到底かなわないと思う人」という意味になるでしょう。「すごい」「自分には(今は)できない」「自分もああいう風になりたい」という人に対しては、(好きかどうかはともかく)尊敬の念を覚えるはずです。

でも、長い間に渡ってパートナーを尊敬し続けるというのはそれとはまた違ったチャレンジがあるようです。パートナーも生身の人間だし、この世に完璧な人はいないのだから、時にはがっかりさせられることもあるでしょう。独身時代にまぶしく感じられたような部分が、時間が経ってみると色あせて見えたりするかもしれません。先日読んだこちらの記事には、「恋愛中は異質性に惹かれ、結婚すると同質性を求める」という意味のことが書かれていますが、あんなに魅力的に思えていた部分が、一緒に生活を共にする相手になってみるとむしろ鼻についたりうっとうしくなったりということも起こりえます。

パートナーに対して、「そのあなたの圧倒的な能力で、自分の尊敬に値する人で居続けて欲しい」と期待していると、パートナーのすべてをそのまま受け入れることは難しくなるような気がします。それはどちらかというと受身の姿勢だし、恋愛の始まりに対して持つような憧れに近い気持ちでもあります。そもそもある人の行動に「がっかりする」というのは、「自分が期待したとおりに動いてくれなかった」ということ。本当の意味でのパートナーシップが、お互いに相手の期待通りに動く人間関係で成り立つことは非常に稀でしょう。

私も夫の行動にがっかりさせられることがありますが、お互いにmind reader(心を読める人)ではないのだから、期待することはまずわかるように表現しなければならないし、さらに言うと、あらかじめ伝えたとしても、そのとおりに相手が行動するとは限りません。常に「相手がXXしてくれたらハッピー」「してくれなかったらアンハッピー」ということでは他力本願だし、パートナーにとっても荷が重い話になってしまいます。ここに私が今考える「尊敬できない症候群」に役立つかもしれない対応策を挙げておきます。

・尊敬できる・できないは結局、比較に基づく“judgement”(価値判断)だと気づくこと。「尊敬できない」という時には「私はあなたよりも優っている」という比較の気持ちがあるのです。自分もそのように比較され価値判断を下されているとすると、それはどんな気持ちでしょうか?

・相手が何を大事にしているか?についての理解を深めること。「私とXXと、どっちが大事なの?」という記事にも書いたように、誰が何をどのくらい大事だと思うかは人によって違います。冒頭で例に出したパートナーにとっては、出世を目指して働く時間よりは、家族との時間のほうがもっと大切なのかもしれません。

“It’s your job to find it!” 相手のいいところを見つけるのは、パートナーであるあなたの仕事。アメリカの“Suits”というドラマで、法律事務所の社長が従業員にサプライズで贈り物をし、受け取った人が狂喜して「私がこれを好きだと、どうしてわかったんですか?」と尋ねるシーンがあります。これに対して社長は“It’s my job to know”.(それを知るのが私の仕事よ)。結婚生活でも、その関係を大事に育てていきたいのであれば、相手のいいところを探し続けることは、パートナーとしてなすべきことではないでしょうか。時には迷路をさまようような気持ちになるかもしれませんが、そもそも「結婚しよう」と思った相手のよさは、時間が経ち形が変わっていても必ずどこかにあるはずです。


スカイプ・セミナーの収録ファイルを進呈します

こちらの記事でご紹介した「国際結婚」をテーマにしたスカイプ・セミナー。第一回の「幸せな国際結婚、これだけはおさえておきたい究極のポイント:語学&お金」では、婚前契約書や遺言書など、かなり具体的な話も飛び出しました。参加された方からは「結婚する前から離婚を想定した準備をするということには驚く部分もあるけれど、万が一のためにやはり必要かもしれないと感じた」というコメントもいただきました。

このセミナーを収録したファイルを、今回新たにメルマガにご登録いただいた方に進呈します。また、次回のセミナーもメルマガで先行して告知いたします。ご興味のある方はぜひこちらのフォームに必要事項を記入してお申し込み下さい。

パートナー選びに役立つアタッチメント・タイプの知識

今聴いているオーディオ・ブックは“Attached”というタイトルで、人それぞれもっている愛着(“Attachment”、アタッチメント)のタイプの違いを知ることにより、自分にあった相手を見つけ、長続きするパートナーシップを築くためにはどうしたらいいかということをテーマにした本です。パートナーシップがうまく機能しているカップルというのは、お互いに相手のニーズを適切なタイミングで満たしあうことができるものですが、この本で紹介されているコンセプトを知ることで、お互いを学ぶプロセスにかかる時間やエネルギーを劇的に短縮できる可能性があると感じました。またそれだけでなく、今まで「意中の人と交際には至るのだけれど、時間が経つとどれもうまくいかなかくなってしまう」と悩んできた人には是非お勧めしたい本です。

この本ではまず、個人がそれぞれ持っているアタッチメントのタイプ “Secure”(安定型), “Anxious”(不安型),  “Avoidant” (回避型)が解説されています。まず自分のタイプを知り、そして出会う相手がどれにあたるのかを観察することで、カップルになった場合に良い関係が保てる相手かどうかを推し量ることができます。相手のタイプを知る方法はいくつかありますが、例えば「理想の関係」について訪ねたり、あるいは過去の交際暦を聞いてみたときに、どのような返事が返ってくるかということからもヒントを得ることができます。例えば「安定型」の人は、自分自身を良く知っており、自己肯定感も高いため、自分が「いつかパートナーを見つけられるだろう」と根底では信じているため、「相手が見つかるだろうか」と極度に不安になったり、「この人を逃したら次がないんじゃないか」とはあまり考えません。恋愛の駆け引きにもそれほど興味がないため、愛情表現はストレート。また英語でよく、パートナーに求められる資質として“emotionally available”と表現されるものがありますが、安定型はこうと決めた相手と親密になることを恐れないため、例えばカップルの片方が不安になったりしても、ためらいなく「大丈夫だよ」と表現したり、その気持ちを伝えたりすることができるタイプです。「不安型」は、例えば交際相手とほんの少しの間連絡が取れなかったりすると、すぐに相手の気持ちを疑ったり不安になってしまうタイプ。「回避型」はその名のとおり、交際を始めて少し時間が経つと、自分の自由がなくなることを恐れて親密さを回避したくなってしまうタイプです。

この本は主に「不安型」の人のために書かれたそうですが、「不安型」の人が選ぶべきはやはり「安定型」の人とのこと(二人ともが「不安型」の場合、お互いのニーズが理解できてその点ではいいのでしょうが、「相手がいなくては生きていけない」という共依存になる可能性もあります)。しかし、どういうわけか「不安型」は「回避型」を選んでしまう傾向があるのだそうです。その理由として、著者は「安定型」の人は、恋愛市場に長くは留まらないのだ・・・と説明しています。他のタイプに比べて「安定型」タイプの人は交際してきた人数もやや限定される傾向にあるのは、このタイプの人はこれだと思う人を見つけたらコミットし、その人と長く続くパートナーシップを築くため、それっきり恋愛市場には滅多に戻ってこないことが多いから。一方、「回避型」の人はちょっと交際相手と親しくなると、すぐにその関係から脱する方向に動いてしまい、関係を終わらせて再び恋愛市場に戻ってくるまでのサイクルが短いため、恋愛市場にいる人々全体の中での「回避型」の割合が高いこともその一因だそうです。

また、もうひとつの理由として、「不安型」のタイプの人は、第一印象では「安定型」タイプを「退屈だ」と感じてしまうらしいこと。これは、不安型がもっている「恋愛とは?」というイメージによるもので、要は「あの人は私を好きなのかしら」と思い悩むことこそが「自分が相手に好意を持っている証拠だ」と思い込んでいるので、そういう心情のゆれを起こさせない「安定型」タイプの人を、魅力的ではないと感じる(あるいは思い込む)傾向があるのだそうです。この「不安になったり思い悩む」のは、実は愛情でなく著者の言うところの「愛着システムが起動している」という心理状態によるものなのですが、そうとは知らない本人は、ドキドキ感がない人=自分のタイプではない人と判断してしまうのです。その結果、結婚したら末永く大切にしてくれるであろう人を逃してしまっている「不安型」の人が大勢いる・・・と著者は指摘しています。

恋愛したい相手と結婚したい相手のタイプは違う・・・ということを聞きますが、交際の末に「結婚」という形をとりたいのであれば、時間を無駄にしないためにも、自分のアタッチメントのタイプをまず知り、そして相手のタイプを早い段階で見抜くことは必須かもしれません。この本は日本語訳は出ていないようですが、英語の文章はそれほど難しくないので、国際恋愛・国際結婚を目指している方は是非チェックしてみて下さい。

婚活中=受験勉強中??

前回の記事で書いた、国際結婚をテーマとしたスカイプでのセミナーが無事終了しました。終了間際に参加者の方々からの感想をお聞きしたのですが、その中で「今までに考えたこともなかったようなお話を聞くことができました」、そして「婚活ばかりに一生懸命になっていたけど、結婚してからがまた大変なんだなぁ・・・と感じました」というコメントがありました。

これを聞いてふと頭に浮かんだのは、高校時代の自分の姿でした。中学受験で入った中高一環教育の学校では、特に高等部に入ると受験勉強一色という雰囲気で、周りも私も「とにかくいい大学に入れれば・・」ということが人生最大の目標になっていました。準備の甲斐があって運よく大学に入れましたが、正直なところ、「大学入学」を目指して勉強している時、実際には大学生活はどんなものか、ということは全く頭にありませんでした。そのためもあってか、大学一年目は多くの科目で「あれ?」というくらい芳しくない成績だった覚えがあります。それには「受験を乗り越えたんだから大学の勉強など軽くこなせるはず」という油断ももちろんあったに違いありませんし、今から考えれば「大学で何をどのように勉強したいのか」ということを、受験勉強中には想像する余裕すらなかったという気がします。

受験勉強中の学生が「大学合格がゴール」と思ってしまうように、婚活中の人は結婚することがゴールと思うのも無理はないことでしょう。でもその先にある生活について、少しでも具体的に想像することができていないと、いざ結婚してしまってから大変なことになる可能性もあります。とにかく結婚したのはいいけれど、日本でのキャリアを捨て外国に行き、言葉が母国語ほどには自由自在に扱えないので、引っ込み思案になったり、現地にうまく溶け込むことができずに、引きこもりになってしまったり、そうこうしているうちに子どもが生まれて、もう日本には帰るに帰れないという状況になっている方もいます。今回のセミナー中には、言葉やお金の面でかなり実際的な話もしたため、「今まさに婚活中でパートナーを探している人には、自分にはちょっと遠い世界の話題と感じられたかもしれない」という気がしないでもなかったのですが、参加者のコメントを聞いて、「結婚という当面のゴールの先にあるもの」について具体的に考えることは、やはりとても大事なことだと改めて実感しました。大変好評を頂いたこのセミナーは、今後も月に一度のペースで続けていく予定です。

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