「男の子の育て方」

最近、「男の子の育て方」という本を読みました。諸富祥彦さんという、大学の教授であり教育カウンセラーを長年されている方によって書かれたこの本には、「『結婚力』『学力』『仕事力』。0歳から12歳児の親が最低限しておくべきこと」という副題がついています。とても読みやすく、すぐに実行できるヒントがたくさん書かれていました。

この本によると、子育てには3つのステージがあるとのこと。

①ラブラブ期:0歳から6歳くらいまで

②しつけ期:6歳から12歳くらいまで

③見守り期:10歳から12歳以降、18歳くらいまで

男の子の子育てで最も重要なことのひとつは、①のラブラブ期のときに、親、特に母親から「これでもか」というくらい惜しみない愛情を受けること。そして著者の諸富先生は、具体的な方法を提示したあとで、この母と子どものラブラブな関係を築くためにできることのひとつとして、『3歳まではできるだけ、自分の手だけで育てないほうがいい』と言っています。よく世間でささやかれる「3歳までは預けないで自分で育てたほうがよい」という3歳児神話の真逆をいくこの提案に、驚く方もいるかもしれません。でも、ずっとべったり一緒にいる=質のよい時間を過ごしているとは限りません。子育て中のお母さんのうち、一番ストレスが高いのが「専業主婦」、次が「フルタイム勤務のお母さん」、そして一番ストレスが低いのは「短時間勤務のお母さん」というデータも本の中で紹介されています。フルタイムの仕事に限らず、パート・タイムの勤務や、たとえボランティア活動だとしても、信頼できる人にお子さんを預けて、自分のことに集中する時間があるほうが、お互いにとってよいという先生の見解です。

また「子どもが少し大きくなって、手がかからなくなったら」というタイミングで仕事に復帰することについては「12歳~18歳の見守り期こそ家にいる時間を増やしたほうがよい」と指摘されています。こうすることで、思春期の難しい時期にちょっとした変化にすぐ気づいたり、必要があればサポートをするという体制をとれるようにするためということです。

現実的には子どもが大きくなったから勤務時間を短くする、ということが難しいご家庭ももちろんあるでしょう。私がこの部分を読んで思ったことは、物理的に一緒にいる時間が短くても、そのときに子どもが何かシグナルを発してきたら、親として何でも受け止めて、一緒に解決法を考える準備があるということを、常に言動で示すことが大事なのかな、ということでした。我が家の子どもたちは3人とも男の子なので、彼らが難しい時期に入ったときに困らないように、やはり①のラブラブ度を充実させていかなくては、と改めて感じました。

うちの子はもう6歳は超えてしまったわ、という人も大丈夫。「気がついたときがスタートです!」と諸富先生も言い切っています。今からでもできることは何でもトライしてみましょう。親子関係は一生続くものでありたいので、何事も遅すぎるということはないと思っています。

一年の計は…

2014年が始まりました。今年の最初の一週間は、大晦日に日本から訪ねてきた母が持ってきてくれた本を読むことで過ぎていきました。

日本語で読んだ本の一冊は「職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法」(上阪 徹さん)。2013年に引き続き、書くということにもっと力を入れたいと思っていたところ、尊敬する戸田美紀さんがブログで薦められていたのを見て、購入しました。

この本には、まずブックライターとはどんなお仕事なのか、そして月に1冊本を書くという作業はどんなものなのか、そのために何が必要なのかということがあますところなく公開されていて、参考になることがたくさん書かれていました。中でも「なるほど」と思ったのは、取材をもとにして本を一冊書くためのプロセスの箇所でした。一冊の本の中には、当然のことながらさまざまな要素がつまっていて、それぞれの構成要素は2000字ほど。「いつか本を書きたいが、どこから手をつけたらいいのか」と思っている人も、このように少しブレイクダウンして考えてみると、若干敷居が低くなるのではないでしょうか。私はほぼ毎日更新している「成功する国際結婚の秘訣」ブログでは毎回400字~700字程度書いているので、その少し長めの記事が3本程度の分量ということになります。今年はこのブログもより定期的に書くことを目指しているので、この2000字という文字数を頭の片隅にとどめておこうと思いました。

ブログ更新でも何でもそうですが、昨年に十分な時間を作らなかったためにできなかったことを、今年こそはやろうと思ったら、やはりそのための仕組みづくりが必要です。そのヒントになればと思って読んだのは「『時間がない』から、なんでもできる!」という本。吉田穂波さんという産婦人科のお医者さんによって書かれたこの本には、新幹線通勤でフルタイムの仕事をしつつ、子育てをし、かつアメリカの大学院に留学する準備をし、見事ハーバード大学院に合格。実際に渡米したときには、だんなさんと0歳、1歳、3歳児を連れての留学生活だったという、スーパーマンとも思えるようなことをどのように成し遂げたのかという彼女のストーリーが書かれていました。

この本を読んで、私自身わかっていはいたけど今までできていなかったことが改めて明確になり、新年早々とてもやる気が高まりました。ネットで見つけたこちらのサイトには彼女自身の執筆で、2人の小さいお子さんの子育てとフルタイムの仕事に追われながらも妊娠し、それをチャンスととらえて留学を思い切って決意した経緯が書かれていますので、興味をもたれた方は是非ご一読ください。

去年はプライベートはとても充実していた年でしたが、仕事面ではもう少しやれたかな・・・という気持ちを残したので、今年はその点もふまえて方向修正をしながら生活していきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします!

「1万円起業」:クリス・ギレボーのベストセラー本が日本語に!

クリス・ギレボーの2冊目の本”$100 Startup”が発売されたのは2012年のことでした。その年の5月末にロサンゼルスで行われた、出版を記念したMeetupには、生後3ヶ月だった三男を連れて参加しました。

登場したクリスは「この本を読んで読者に感じ取ってもらえたら・・・と思うこと」についてこう語っていました。

・自分の人生を、まず自分にとって意味のある活動で満たしているか?そして、その自由にともなう責任を全うし、この世の中をよくすることに貢献しているか?と考えるきっかけになること。

・起業したいけど、何から手をつけていいのか?と思っている人にとって、具体的なステップを示すガイドの役割を果たすこと。

・この本を読んで「すぐに何かをやってみよう!」と思ってもらうこと。

最初の点は、彼の無料の電子書籍「世界征服のためのやさしい手引き」そして1冊目の本「常識からはみ出す生き方」のコアとなるテーマでもあります。

また、2点目については、この本を書くために、クリスは膨大な事例の中から1500を選び出し、共通するパターンを見つけ出そうとしました。バラエティに富んだ事例を提示することにより、少しでも「あ、これなら自分にもできるかもしれない」と思えるきっかけになれば、と考えたからです。そして、そのデータ分析の結果共通して出てきた具体的なステップを紹介しつつ、読者のアクションを促すワークシートやリストなども盛り込まれています。

3点目について、クリスはスピーチの中でスティーブ・ジョブズの『人の人生を生きることで時間を無駄にするな』というメッセージについて触れていました。今われわれは世界中の見も知らない人々とつながることができる、とてもスペシャルでユニークな時代に生きていること、アイディアと努力次第で道は開けること・・・だから勇気を持って一歩を踏み出してみよう、と。

この本の日本語訳「1万円起業」が9月に日本でも発売になりました。タイトルで検索すれば、日本語の書評が多数見つかりますが、世界征服サミットでご一緒した「縁もゆかりも」のゆかりさんの記事佐々木裕次郎さんのこちらの記事は特にお薦めです。実際に、私も今回日本語で改めて読んでみて、またサミットの時に感じた高揚感が蘇ってきました。クリスが週2回更新している英語のブログを読んだり、世界征服サミットに行くことは難しくても、「何かしたい」と思っている人には是非お薦めしたい一冊の本です。

赤ちゃんが車の中に・・

毎朝次男を学校に送っていくとき、普段は車を停めて、三男を乗せたバギーを押しながら学校まで一緒に歩いていくのですが、今日は夫が、私が普段運転している車を仕事の帰りに買い物用に使いたいということで、夫の車を私が使うことになりました。この車は2ドアしかないため、三男を乗せた赤ちゃん用カーシートを出し入れするのがちょっとやっかいです。たまに夫が次男を学校に送っていくときは、ドロップオフ・ゾーンで次男をおろして、残りは一人で歩かせるということだったので、次男に「今日はドロップオフしていい?」ということで了解を取り、学校の敷地に上っていく階段のすぐ横に車を停めました。

車の鍵をイグニッションに入れたまま車をおり、次男を車から降ろして助手席側にまわり、荷物をだして次男に渡しながら「じゃあね」と言っていたとき、次男が助手席のドアをばたん!と閉めました。気がついたら両側のドアはロックされた状態で閉まり、鍵は車の中。そして三男も・・・「しまった!」と思ったときには既に遅く、頭の中はパニックになりました。

普段こんな時はまずロードサービスに電話をするのですが、電話番号が入っている電話は車の中。夫の仕事先の番号も覚えていません。ちょうどそのとき、次男のクラスメートのお父さん(実はおじいちゃんだったことが後で判明)が通りかかり、事情を話して、学校のオフィスに行ってネットで番号を調べる間、車をみはっていてくれるように頼みました。とりあえず次男をクラスに送り届け、オフィスに走って到着。焦りながら事務所のスタッフに事情を説明すると、すぐにインターネットで調べ始めてくれたのですが、ちょうどそのとき書類を提出しにきていたあるお父さんが「赤ちゃんが車にいるんだって?」とさっと携帯電話を取り出しました。オフィスの人が調べてくれた電話番号を手にそのお父さんと車に向かいながらロードサービスに電話をかけようとしたところ、私の車と、中の赤ちゃんを見てそのお父さんが言うには「自分は消防士なんだ。消防署の仲間に自分が電話をすればすぐ来るし、ロードサービスより早いよ」。そしてさっさと電話をかけはじめました。

消防士のお父さんによると、車のキーロックで中の人が危険かもしれないという状況では消防車がよく出動しているのだそうです。また「消防士にとっても、車のドアをあけるいい訓練になる」と温かいお言葉。実は、鍵も電話も車の中だとわかったときに911番に電話しようか・・・と一瞬思ったのですが、いや車は日陰にとまっているし、ロードサービスもわりと素早いし・・とその考えを打ち消していたのでした。待っている間におしゃべりしていたら、パトカーが通りかかり「大丈夫ですか」と声をかけてきたり、他にも知り合いのお母さんが「どうしたの?」と声をかけてくれたり、この学校のコミュニティの結束の強さをしみじみと感じました。

待つこと5分で消防車が現れ、4人がかりで両側から作業開始。すぐにドアが開き、私はほっとして涙ぐみながらみんなにお礼と握手。手早く道具を片付けて消防士たちはさっそうと去っていきました。英語では警察官や消防士、救急隊員のことを“first responder”と言うのですが、今日は本当に彼らが頼もしく見えました。車を別のところに駐車して三男を連れてに学校のオフィスに寄ってお礼を言い、消防士のお父さんの名前と、連絡する手段を教えてもらいました。そのあとちょうど外での授業をしていた次男に無事に解決したことを伝えたら、「消防車が来たの!」と、その場にいなかったことが残念そうな口ぶりでした。

長いアメリカ生活の間では、近所の人との駐車場でのトラブルで警察を呼んだことはありましたが、消防署にヘルプを求める電話をしたことはなかった(こちらでは同じ911という番号ですが)ので、この状況で呼んでもいいのか決心がつかなかったのですが、たまたま通りかかったお父さんが消防士だったという幸運。これからもキーロックにはくれぐれも気をつけようという反省とともに、いざというときは恐れずに911番号にかけるべし、ということも学んだ出来事でした。

ペアレンティングの知恵の宝庫”It Takes a Village Conference”

私の尊敬するRCB親子コミュニケーションコースの先生、Susie Waltonが主催するIndigo Villageでは、毎年一度“It Take a Village Conference”を行っています。今年で5回目になるこの会議。毎年様々なフォーマットで行われてきましたが、今年はTEDトーク形式ということで、登壇するスピーカーが20分ずつ、テーマを決めてプレゼンテーションをすることになっているとのこと。過去の会議では「あの講義も聞きたいし、こっちもチェックしたいし・・・」というのが悩ましかったのですが、今回は全員のスピーカーの話を聴けるようになっています。現在発表になっているスピーカーとプレゼンテーションのタイトルはこちら。

Susie Walton: Joy of Parenting

Jane Nelsen: No More Logical Consequences, At Least Hardly Ever

Bobbi Jo Cecio: The Education Connection

Jeff Everage: Building Resiliency in Children

Norma Jean Flood: Body Image and Food Issues Among Youth and Into Adulthood

Christa Orrechio: Breaking Up With Sugar for Good

Heather Lampron & Joe O’Quinn: Five Love Languages

Susan Gilmore: Are You Ready? Probably Not.

Kathryn Cloward: Shine, Shine, Shine

Lawrynce Cecio: The Hero’s Journey

各スピーカーの経歴や、プレゼンテーションの概要についてはこちらのページでご覧いただけます。

今年の会議は5月4日(土)9時から1時半、エンシニータスのSeaside Center for Spiritual Livingというところで開催されます。参加費用は前日までの購入で35ドル(カップルで65ドル)、当日は45ドル。チケットはこちらのサイトからご購入いただけます。去年は生まれたての三男の入院騒ぎで行くことができなかったこの会議なので、今から当日の土曜日を楽しみにしています。参加される方がいらっしゃいましたら、是非会場でお会いしましょう!

NY市で継続中の10代の妊娠を予防するキャンペーンに非難が集中

Empathy is the ability to put ourselves in someone else’s place in order to understand what they are feeling. When we are empathetic, we can listen and respond authentically to others, and we have the skills to consider how our actions will impact others. 共感するとは、自分を誰かの身におきかえてみて、その人が感じていることを理解すること。共感しようと心を開いているとき、私たちは相手の気持ちを聞いて、本来の自分らしく反応することができるし、自分の行動が周囲の人にどう影響するかを考えることもできる。

これはDr.Brene Brownが最近のブログ記事“Public Shaming is a Better Example of “If it feels good – do it” than Teen Pregnancy”で書いていた言葉です。この記事のトピックは最近ニューヨーク市が開始した10代の妊娠を予防することを目的としたキャンペーン。涙目をした幼児の写真に「お母さんが僕を10代で産んだから、僕が高校を卒業できない確率は2倍高い」など、類似のメッセージがついたポスターがあちこちに貼られているそうです。このキャンペーンには各方面から「10代の妊娠を防ぐ具体的な方策や、彼らに対するサポートを提示していないばかりか、10代で親になるグループや、その子どもたちに対する偏見をあおるだけだ」という趣旨で多くの批判がよせられています。

Dr.Brene Brownはブログ記事で「”shame”(恥)を使ったこのようなキャンペーンは、私たちの共感する力を奪ってしまう」そして「“shame”は、私たちは変わることができると信じる心を内側から蝕んでいく」と強調しています。

親として子どもにきちんとした躾をしたいと思うとき、子どもに”shame”という感情を味わわせることで、行動を改善させようとする場合があります。もちろん私も例外ではありません。兄弟げんかの仲裁の場面や、子どものとった適切でない言動に対して謝りの言葉を強要するような状況で、親が無意識のうちに、子どもにこの”shame”という感情を感じさせていることもあるでしょう。

でも、”shame”を使って行動の変化を促す試みが、その人に、長続きするような根本的な行動の変化をもたらすという証拠はない、とDr.Brownは語っています。それは、”shame”という感情に満ちてしまっている人は、だんだんと自分自身の力を信じられなくなるからなのです。また”shame”という感情は多くの場合、暴力や、いろいろなものへの中毒、無気力、そして恐れの原因になっています。10代の妊娠や、極端な肥満や、アルコールや薬物への中毒・・・・これらのことで既に苦しんでいる人たちに向かって、「あなたはこうなるべきではなかった」とさらに攻め立てるようなことは、彼らが持っている”shame”という感情になんの救いももたらさないと彼女は言っています。彼らにもっと必要なのはEmpathy、つまり彼らの身になってみて、心から理解しようとすること。子育てにも同じことが言えるのではないでしょうか。

映画”Least Among Saints”

先日、“Least Among Saints”という映画の特別上映があり、夫と二人で見に行ってきました。この映画は、戦場から無事に帰還したものの、不在の間に結婚生活は破綻し、アルコールに溺れ、また戦地での経験からPTSD(心的外傷後ストレス障害)になった男性が主人公という設定。一時は自殺を図るまで思い悩む彼が、隣人の母子家庭と知り合い、思わぬ形でその男の子の一時的な保護者となることをきっかけとして立ち直っていくというストーリーです。

映画としての評価はいまひとつだったこの作品。批判的なレビューを読んでみると、「帰還兵士と男の子という二人の主役の演技はよいのだが、ストーリーはリアリティに欠ける」というものがありました。自殺をする直前まで思い悩んでいた男性が、偶然に出会った男の子の世話をする状況になったからといって、PTSDやアルコール依存症が(適切な治療なしに)奇跡的に治ってしまうはずはないという指摘です。映画ではなぜ元妻と別れることになったのかが詳しく描かれていないため、私も「男の子と出会ったことで立ち直れたのなら、なぜそれを前の奥さんのために出来なかったのか?」という感想は持ちました。でも、映画という枠組みの中でストーリーを語ることの限界はありながらも、アメリカの抱える帰還兵士にまつわる問題について考えさせるきっかけとなる作品であることは確かだと思います。

今年2月に発表されたデータによると、戦場に行き帰って来た帰還兵士が自殺する割合は、なんと1日に22人にものぼります。ほぼ1時間に一人の割合で、しかもこの数字は調査の対象が22州に限られているなどの理由で「かなり保守的な見積もりのはずだ」という指摘もあり、実際にはこれよりもさらに高い可能性もあるのだそうです。また自殺しないまでも前述のPTSDのため薬やアルコールに溺れたり、除隊後に仕事を見つけることが出来ずにホームレスになる人々も大勢います。実際に、サンディエゴで交通量が多い交差点には必ずといっていいほどホームレスの人が立っていますが、その多くは“Veteran”つまり帰還兵士であるということを説明した紙をもっています。またこちらのレポートでは、現職の兵士の自殺は一日に一人の割合で、現在では戦死よりも数が多いという衝撃的な数字も明らかにされています。

この映画の特別上映会では、映画の脚本を書き、撮影を監督し自ら主役も演じたMartin Papazianが会場に来ていて、上映が終わったあとに質疑応答をする機会が設けられていました。滅多にないことなので、夫も私もいくつか質問をしましたが、この映画を作るために多くの帰還兵士や、ソーシャルワーカーにインタビューをしたと語っていました。こちらの映画のウェブサイトでも、実際の帰還兵士へのインタビューを一部見ることが出来ます。私たちが映画を見た日は、帰還兵士のサポートをするNPO団体であるOperation Homefrontと、ラホヤにあるChildren’s Schoolという私立の学校のジョイント企画で特別上映会という運びになったのですが、3月28日(木)午後7時から、今度は別の団体の企画によりハザード・センターの映画館(7510 Hazard Center Dr. #100, San Diego, California 92108)での上映会が予定されています。また4月以降も特別上映会が予定されており、こちらのウェブサイトに日程が書かれています。日常の生活に追われていると、ともすると忘れてしまいがちなアメリカの側面や、「なんでもない暮らし」ができる影で大きな犠牲を払っている人々がいることに気づかされるという点で、映画としての評価はいまいちだとしても、より広く世に知られるべき作品ではないかと感じました。

地域が支える野菜づくり

今年に入り、グリーン・スムージー30日間チャレンジや、ローフード(加熱しない生の食材)だけで3週間暮らしてみるチャレンジに挑戦してきました。今までのところ、睡眠時間はさほど変わらないのに朝すぐに起きられるようになったり、全体的に体調がよくなったという変化があり、食生活の大切さを改めて感じています。また私だけでなく、家族全体の食生活を見直すよいきっかけとなりました。

ローフード生活が終わるにあたって、これからCommunity Supported Agriculture (通称CSA)から野菜を購入してみることにしました。こちらのブログに詳しい説明がありますが、地域の人々で支える農業という仕組みで、申し込みをすると、有機栽培で作られた野菜や果物が定期的に送られてきたり、あるいは指定の場所でピックアップするシステムになっています。昨年12月に世界征服サミットのサンディエゴからの参加者の集まりに行ったところ、この”CSA”を利用している人が複数いて、このコンセプトを初めて知りました。その時は今ほど野菜の消費量がなかったのでそのままになりましたが、先週、長男の学校とある農場が提携してサービスを提供することになったとお知らせがあったのです。野菜や果物が入った箱は学校に届けられるので、子どもを迎えに行ったときに同時にピックアップできるというのも便利だな・・・と思い、早速申し込みました。新鮮な食材が使えたり、新しい野菜について学ぶきっかけになるほか、農場を訪れて実際に野菜を作る過程について知る機会もあるそうで、とても楽しみにしています。

サンディエゴで難民支援

先日、ジャパニーズ・ファミリー・サポートセンター(JFSC)のワークショップに初めて参加しました。テーマは「世界からの難民について知ろう!」。私の住むサンディエゴは全米でも受け入れている難民の数が最も多い都市であることを初めて知りました。スピーカーのうちのお一人、なおさんという方は、サンディエゴに移住したのちに最初はボランティアでビルマのカレン族という少数民族の支援を開始。そのうちにサポートする人の数が増えてきて、ついにはNPOを立ち上げてしまったというパワフルな女性です。

このワークショップには、実際に何年もビルマの難民キャンプで生活していたところ、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)のプログラムでアメリカに難民として移住するチャンスを得て、お母さんと二人でアメリカにやってきたという人が参加していました。まだアメリカに来て一年足らずなのに、立派に英語でプレゼンテーションをしていたり、堂々と質問に答えたりする様子からは、帰るところのない状況でアメリカに移民としてやってきた人特有のたくましさが感じられました。

なおさんの立ち上げたNPO、Karen Organization of San Diegoは、連邦政府の大きな助成金を勝ち取り、現在では専用のオフィスを構えて運営が行われています。カレン族の人々の支援には、日常のこまごまとした相談事から、働く先を見つけることまで、実にバラエティに富んだ業務が含まれているそうです。例えば、まだアメリカに来たばかりで英語がままならないとき、住んでいる家のドアから差し込まれたチラシなどが重要なものかどうかも判断がつきにくいときなどに、受け取った人々がそのチラシをもってオフィスに来るのだそうです。また、難民としてやってきた人々が、最終的な目標である経済的な自立を果たすことを支援するため、常日ごろ、カレン族の人々を雇ってくれそうな雇用主と関係を作り、何度も足を運んでは、一人でも多くの人を雇ってもらえるようにかけあったりというのも重要な職務だとなおさんは言っていました。

難民支援について学べたことはもちろん、なおさんのような方がサンディエゴで頑張っていることを知ることができて、とても有意義な時間となりました。今後、是非ポッドキャスト番組にもご出演いただけるとの快諾もいただきました。さらに踏み込んだお話を聴けることを、今から楽しみにしています。

1歳児検診

2月22日に三男が1歳になり、今日1歳児検診に行ってきました。待合室で、上のふたりの1歳児検診のときにはなかった、子どもの発達度についての質問が書かれた紙を渡されました。質問の内容は、例えば「『はい』という意図で首をたてにふるか」とか「名前を呼ぶと反応するか」「『バイバイ』という意図で手を振るか」「何種類くらいの音を発するか」「単語をいくつくらい話すか」などが20問ほどあったでしょうか。名前を呼ばれて診察室に入り、回答した質問表を看護婦に渡して待っていると、しばらくして現れたかかりつけの小児科医が言うには「詳細なエバリュエーションをお薦めします」。何でも、通常の発達度合いとみなされるスコアに1点足りなかったそうなのです。

小児科医には、詳細なエバリュエーションをするための選択肢としてふたつのオプションを提示されました。ひとつは、三男が生後10日で入院したときにお世話になった子ども病院で行われているChildren’s Care Connectionというプログラム。これはカリフォルニア州のタバコ税を財源とするFirst Five Commission of San Diegoという団体によって組織されているサービスです。サンディエゴ在住の5歳以下の子どもが対象で、こちらのウェブサイトによれば、小児科医からの紹介のほか、保育園の先生やあるいは保護者自身が少しでも「大丈夫かな?」と疑問に感じたら直接コンタクトをとり、電話で相談にのってもらうことができます。また、詳細なエバリュエーションの結果、何らかのサポートが必要となったときには、無料で受けられるプログラムもあるようです。詳細はこちらのウェブサイトChildren’s Care Connection(C3)というところをクリックしてください。

小児科医が提示したオプションの2つ目はカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の自閉症に関するリサーチでした。実はこちらのリサーチには長男、次男とも参加させた経緯があります。この調査に参加させた結果、長男の発話の遅れを指摘され、18ヶ月くらいのときからスピーチセラピーを受けることになったのです。そもそも長男を調査に参加させたのは、リサーチに協力をよびかける広告に「面白そう」と応えたのがきっかけで、小児科医の紹介ではなかったことを思い返してみると、この5年間のうちに、自閉症やその他のコンディションを早期に発見し、早期に対応をとろうという姿勢と、それに呼応したシステム作りがさらに進んでいるのだな・・・と感じました。1歳児を育てるのは久しぶりの経験で、正直なところ、どの月齢で何を期待すべきなのかということを忘れている部分もあるので、この機会にこれらのプログラム両方に連絡をとってみようと思っています。

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