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「1万円起業」:クリス・ギレボーのベストセラー本が日本語に!

クリス・ギレボーの2冊目の本”$100 Startup”が発売されたのは2012年のことでした。その年の5月末にロサンゼルスで行われた、出版を記念したMeetupには、生後3ヶ月だった三男を連れて参加しました。

登場したクリスは「この本を読んで読者に感じ取ってもらえたら・・・と思うこと」についてこう語っていました。

・自分の人生を、まず自分にとって意味のある活動で満たしているか?そして、その自由にともなう責任を全うし、この世の中をよくすることに貢献しているか?と考えるきっかけになること。

・起業したいけど、何から手をつけていいのか?と思っている人にとって、具体的なステップを示すガイドの役割を果たすこと。

・この本を読んで「すぐに何かをやってみよう!」と思ってもらうこと。

最初の点は、彼の無料の電子書籍「世界征服のためのやさしい手引き」そして1冊目の本「常識からはみ出す生き方」のコアとなるテーマでもあります。

また、2点目については、この本を書くために、クリスは膨大な事例の中から1500を選び出し、共通するパターンを見つけ出そうとしました。バラエティに富んだ事例を提示することにより、少しでも「あ、これなら自分にもできるかもしれない」と思えるきっかけになれば、と考えたからです。そして、そのデータ分析の結果共通して出てきた具体的なステップを紹介しつつ、読者のアクションを促すワークシートやリストなども盛り込まれています。

3点目について、クリスはスピーチの中でスティーブ・ジョブズの『人の人生を生きることで時間を無駄にするな』というメッセージについて触れていました。今われわれは世界中の見も知らない人々とつながることができる、とてもスペシャルでユニークな時代に生きていること、アイディアと努力次第で道は開けること・・・だから勇気を持って一歩を踏み出してみよう、と。

この本の日本語訳「1万円起業」が9月に日本でも発売になりました。タイトルで検索すれば、日本語の書評が多数見つかりますが、世界征服サミットでご一緒した「縁もゆかりも」のゆかりさんの記事佐々木裕次郎さんのこちらの記事は特にお薦めです。実際に、私も今回日本語で改めて読んでみて、またサミットの時に感じた高揚感が蘇ってきました。クリスが週2回更新している英語のブログを読んだり、世界征服サミットに行くことは難しくても、「何かしたい」と思っている人には是非お薦めしたい一冊の本です。

クリス・ギレボーの出版記念イベントに参加しました

5月31日にロサンゼルスで行われた、クリス・ギレボーの出版記念のイベントに行ってきました。サンディエゴを9時過ぎに出発し、途中でコスタメサに住む友人夫妻、そしてロサンゼルスに住む友人を訪ねながら、会場となった本屋のあるパサデナというところまに6時半過ぎに到着すると、既に多くの人が本屋の裏のスペースに集まって開始を待っていました。7時過ぎにロサンゼルス会場の主催者から紹介を受けたクリスは、どうしてこの本を書こうと思ったのかというところから話を始めました。会場を見渡してみると、老若男女、実にさまざまな人種や年齢層の人々がいて、改めてクリスの活動をフォローしたり支援したりする人々の属性の幅広さを感じさせました。クリスからの話に続き、質疑応答。「大学に行くかどうか迷っているが、どうしたらいいか」といった質問もありました。これにはクリスも“I don’t like to accept that responsibility of telling people what to do”. と前置きした上で、自分の長期的なゴールは何なのか?自分にとって何が一番大事なのか?それを達成するために、大学に行くことはどんな意味を持つのか?ということを考えてみるべきだと言っていました。そしてこの本のテーマであるマイクロビジネスを始めるためにはMBAは必要ない、とも。

会場に向かう前にロサンゼルスで会ったアメリカ人の友人は3ヶ月前、偶然にも我が家の三男と同じ日に二人目のお子さんを出産したばかり。彼女は弁護士で、会社からは6ヶ月間の産休・育休の最中でした。クリスの本の話をしたところ、とても興味を示していて「実は住宅ローンさえなければ弁護士を辞めたいとまで思っている」と言い出し、予想外のことに私も驚きました。彼女はもうすぐ2歳になる一人目のお子さんを出産したとき、一般的なアメリカ人らしくすぐに職場復帰をしたのですが、それによって子どもの最初の一年の子育ての醍醐味を味わい損ねたという思いを強く持っていたとのこと。今回は6ヶ月の産休を願い出たときに、もし却下されたら辞める覚悟をしていたそうです。すぐには無理だけれど、いずれ自分のペースでできるビジネスを始められたら・・・という気持ちを語ってくれました。今の法律事務所でパートナーにまでなった彼女でしたが、“I had no idea how I’d feel until I became a mother” と言っており、世の中には「やってみなければわからない」ことがたくさんあるな・・・と感じたのです。その意味では、憧れていた仕事に実際についてみたらちょっと違っていたと感じたり、しばらくしたら他のことがやりたくなってしまったとしても、それがわかるためには必要な道だったのだとも言えるでしょう。そんな第2、第3の「新たな出発」のために勇気を与えてくれる本でもありました。質疑応答後、本にサインをしてもらった時に数分でしたが話をすることができ、7月にポートランドでの再会を期して家路に着きました。最後にクリスの話の中で「この本で何を感じ取って欲しいか」という部分の動画を載せておきます。

クリス・ギレボーの新作”$100 Startup”ブック・ツアー

以前こちらのブログ記事でもご紹介した「世界征服のためのやさしい手引き」を書いたクリス・ギレボーが、今月2冊目の本を出版しました。“$100 Startup”と題されたこちらの本は発売日にアマゾン総合ランキングで4位になる売れ行き。その内容もさることながら、そのための「仕掛け」の緻密さには今回も本当に驚かされました。この本は「自分でビジネスを始めたいんだけど・・・」という人に向けて書かれたものです。ビジネスを始めるためには多額の資金が必要なので、場合によっては借金をして・・・というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、この本では少ない元手で、クリスの言うところの”マイクロビジネス”つまり多くの場合ひとりで、あるいは友人やパートナーと数人での小さなビジネスを始め、成功していった事例が豊富に紹介されています。また、これらのケース・スタディを分析し、自らの経験ももとに得られた「ビジネスを始めるためのステップ」が書かれています。発売日当日、アマゾンでは100を越えるレビューが掲載されました。

そして前回同様、発売日にブック・ツアーがスタート。今回は全米すべての州ではなく20あまりの都市ですが、今年の後半には世界7大陸を訪れるツアーも計画中とのことです。ここカリフォルニア州には来週やってくる予定で、サンフランシスコでは29日、サンタ・クルーズに30日、ロサンゼルスに31日に、それぞれの会場でMeetupが行われる日程になっています。詳しくはこちらのサイトの”Tour”のページをご覧ください。またこのサイトの”Resources”のページからは、シンプルなビジネスプランのためのフォームや、商品発売の際のチェックリストなどがダウンロードできるようになっています。

ブック・ツアーのMeetupはクリスの活動をフォローしている人々によってセッティングが行われます。例えば、前回のブック・ツアーのアトランタ会場はこんな感じでした。また、今回もノースキャロライナで行われた会場に私の友人が行ったのですが、集まった人々は誰も自分のビジネスやアイディアを攻撃的に売り込むような感じではなく、オープンで有益なディスカッションが繰り広げられたとのことで、クリス本人のように謙虚で気持ちのいい人々が引き寄せられてくるのだろう・・・と感想を教えてくれました。そう、ブック・ツアーの魅力は著者に会えるだけでなく、その場に集まる人々との交流にもあるのです。いずれ日本にも来たいと言っているクリス。実現することを楽しみにしています。

ハリー・ポッターの著者の言葉

今回の震災で、国籍を問わず世界中の多くの人から「日本の家族は大丈夫ですか」と気遣うメッセージをもらいました。このブログで何度か書いてきたアメリカ人のブロガーで友人のクリス・ギレボーとツイッターでメッセージをやり取りした際に「毎日、日本からのニュースを聞いていると、前向きでいることが難しい時もあるけど、自分の置かれた立場に感謝し、出来ることからやることを頭に置いている」と言ったら、彼からは”Be well, and keep focusing on being you” と返信がありました。

自分でいること=自分らしくあること。こんな状況で、自分らしくって何をすること?これは、私の大好きなハリー・ポッターを書いたJ.K.Rowlingの次の言葉を想起させました。

“You will never truly know yourself, or the strength of your relationships, until both have been tested by adversity” (困難な状況に直面するまでは、自分がどういう人間なのか、そして自分にとって大事な人との絆の固さは本当にはわからないものだ)

前回のブログ記事でも書きましたが、こんなとき「自分はどんな人間なのか?」が見えてきます。また、自分の大切な人との関係も然り。国際結婚をしたカップ ルのためのコミュニケーション・コーチングや、国際結婚を控えた方への準備コーチングを生業としている私のところにも、日々ご相談のメッセージが来ます。 中には、配偶者や日本の家族の間で、日本に留まるべきかどうかの意見が合わず、悩んでいる方も大勢いらっしゃいます。この震災は、すべての人に多くのこと を考えるきっかけを与えました。自分や相手が困難に直面したとき、あるいは家族として決断を迫られる状況のときに、その関係が成り立っている基盤の強さが 試されています。被災地ではない場所にいる私も、自分たちに同じような試練がふりかかったらどうなるだろうか?と考えてみる機会になりました。
J.K.Rowlingは,“Such knowledge is a true gift” と続けています。困難な状況にあっても、そこで得られる自分について、そして自分の大切な人との関係についての知識は贈り物なのだ、と。この体験から少しでも何かを掴み取ることも、今私たちにできることのひとつなのではないでしょうか。

私のヒーロー達が出会った夜

「世界征服へのやさしい手引き」を書いたクリス・ギレボーの全米ブックツアーが進行中です。昨日は夜7時から、アトランタでイベントがあることをFacebookで現時時間の6時半過ぎに知った私は、出張でたまたまアトランタに居る夫に電話で知らせ、そのイベントに行ってもらいました。夫にとってクリスは「ブロガーで、飛行機のマイルを集めることにやたら詳しくて、私がインスピレーションを得ている人」という程度の認識があるだけの存在でしたが、昨日を境に「現実の人」になりました。

自分が「いいな」・「やりたい」と思っていること、あるいは「一生懸命取り組んでいること」について、パートナーに理解してもらうこと。これは私にとってとても大切なことです。それだけでなく、私がそういったことの情報やインスピレーションをどこから得ているのかを知ってもらうという意味で、昨日の夜、夫がそのイベントで実際にクリスの話を聞き、またクリスのメッセージに賛同して集まっている大勢の人たちと交流する機会があったことは本当に嬉しい出来事でした。各都市でのイベントは、クリスの呼びかけに応えたボランティアによって場所をおさえたり告知したりなどの企画・運営が行われますが、昨夜のアトランタでのイベントは、他の参加者のブログを見る限りでも、クリスにとってもかなり思い出深いもののひとつになったようです。クリスは最近タイのチェンマイに行ったときに、虎の檻の中に入れる園に行って、自分の本を持って虎と写真を撮ったのですが、その風景を誰かが壁紙に描いてそれが飾ってあったそうなのです。(その写真はこちら。クリスの顔の部分がくり抜いてあって写真を撮れるようになっています。遊び心満載のおもてなし!)

ブックツアーのイベントで何が起こるかは、それぞれの場所で集まる人数や、参加者の希望にもよるそうですが、昨夜はクリスの講演がありました。自分のやりたいことをしながら、他の人の役に立つようなことをすること。「どうやって早く終わらせるか」という効率ばかりを追い求めるのではなく、「なぜそれをするのか」という目的をもって、ひとつひとつのことを行うこと。「パーソナル・ブランディング」でなく「パーソナリティ・ブランディング」を意識すること、などについて話があったそうです。

9月に発売された彼の本“Art of Non-Conformity” は全米の書店やオンラインで購入できます(一時はあまり売れすぎてアマゾンで値段が下がり、$5台にまでなっていました)。また「Lifehacking.jp」というサイトを運営している堀正岳さんという方のレビューをこちらで読むことができます。現在アメリカ在住で、これらのトピックに興味がある人は、是非こちらで今後のブックツアーのスケジュールをチェックしてください。クリスがあなたの住む町にやってくるかもしれません。

世界征服のやさしい手引き

挑戦的なタイトルのこの無料の電子書籍は、クリス・ギレボーという人が2008年に書いたもので514b0wucvl__ss500_す。彼のマニフェストでもあるこのレポートは、世界中で何百万回とダウンロードされて読まれています。今まで中国語、フランス語、スペイン語版が出ていましたが、この度、ツイッターで知り合ったまささんと私が共同で翻訳し、日本語版が完成しました。

この機会に日本人にもクリス・ギレボーを知ってもらうべく、彼について紹介します。私は彼について去年の夏ごろに初めて知りました。コーチングの資格を取るべく取っている講座で、彼について「30歳ちょっとで、35歳までに世界中の国を旅すると言っている若者がいる」と紹介されていました。また、彼のウェブサイトはArt of Nonconformityといい、規則やしきたりにとらわれず自分の信念に基づいた自由な生き方を構築していくことを目指しています。私も以前は国連で働いており、休暇と仕事を含めて今までに37カ国に行った事があることが密かな自慢でしたが、彼はその時点で既に100カ国に行っていました。その時点でとても興味を持ち、彼のウェブサイトに行ってみると、
・世界中の国を訪れるために、マイレージやその他の「トラベル・ハッキング」と言われるテクニックをフル活用する旅行の達人である
・大学卒業後、西アフリカで4年間ボランティア活動をした
・一度もいわゆる「まっとうな仕事」についたことがなく、自分の力で食い扶持を稼いできた

などのことがすぐにわかり、ブログを定期的に読むようになりました。ブログを読むようになって、

・文章を書くことで身を立てたいとの思いからブログをはじめ、短期間のうちに月100万人以上が見るウェブサイトにしたこと
・場所にこだわらないビジネスを自ら立ち上げ、成長させ、他の人にも同様に自分の夢を追いながら身を立てることを応援をしていること
・自立と家族のために稼ぎながら、チャリティを始めとした社会貢献にも関心が高く、「足るを知る」を体現していること

などのことを知りました。ブログの話題は、ビジネス、旅行、人生と多岐にわたるものの、毎週、多くの人のインスピレーションとなるような濃い内容を発信している点にも共感しました。人間的にも、ヨガをやり、マラソンを走り、また村上春樹の熱心な読者であるなど、バイタリティ溢れる魅力的な人です。

最初は一読者としてブログにコメントをしたり、自分のブログでも彼のことを書いたりしていましたが、そのうちにツイッターで交流するようになり、ある日ツイッター上で「来週水曜日サンディエゴに行くけど、いる?」とのメッセージが。8人ほど集まったTweetup(ツイッターでつぶやいている人の集まり)で実際に会うことが出来ました。それまでにもビデオ・ブログなどで話している姿を見たことがありましたが、実際に話していても本当にNice Guyという感じの人でした。どんな人?とお思いの方は、このマニフェストについて彼が語っているビデオがありますのでご覧下さい。

「世界征服」というと何だか大掛かりですが、自分にできるところから変革を起こすという趣旨です。非営利団体や国際協力に興味がある人にはおなじみのコンセプトですし、最近は日本でも「社会起業家」と言う言葉が一般的になってきましたが、要するに身近なところから「社会を変える」・「世界を変える」、そのための活動をすることです。このマニフェストでは、「この世で最も重要な二つの質問」が出てきます。この質問に答えることは、学校のテストでいい点を取ったり、いわゆる”いい大学”に入ったりするのとはまったく別の能力が必要とされます。

クリスに「日本語版公開にあたってメッセージはある?」と聞いたところ、こんなメッセージを書いてくれました。
“I’m thrilled that the message of non-conformity is now available to Japanese readers. Many people all over the world are questioning traditional assumptions and pursuing their own path. I hope that the manifesto is encouraging and uplifting wherever it is read.”

是非多くの人に読んでいただきたいです。