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Erinaさんへの手紙:インベストメント(investment)

Erinaさんとの文通シリーズも4回目になりました。毎回テーマは二人で考えて、それについて書いていくのですが、今回のテーマはインベストメント(investment)。Erinaさんからこんなお手紙をいただきました。
結婚生活と「投資」の関係について、私も書いてみました。

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えりなさん、

日本は梅雨になりました。実は先日やっと「衣替え」なるものをしたのですが、これがなかなか大変で・・・考えてみればサンディエゴでは衣替えの必要があまりなかったんですよね。一年中だいたい同じ感じで、冬になっても重ね着すればokだったサンディエゴは本当にラクでした。えりなさんは北海道のご出身だったんですね!梅雨がないのは少し羨ましいかも。

dreamcatcherさて、Investmentについてのお手紙、ありがとうございました。

Investmentは「投資」という意味で、Erinaさんはこれには「時間」がとても大切な概念と書かれていましたが、本当にそのとおりですね。特に、貯蓄志向が高い日本と違って、アメリカでは、例えばローンなどの借金があるときにまとまった臨時収入が入っても、よりリターンの高い投資があれば、借金をまず返すのではなくてそちらに投資しようとするのも一般的な考え方ではないでしょうか。これもできるだけ時間を味方につけようというところから来る戦略ですよね。

Love relationshipに限らず、人間関係を良好に長続きさせようと思ったら、やはり生活の中からそのための時間を作り出す必要があります。メールをやりとりしたりFacebookなどのSNSでメッセージを送りあったりという日常の「つながりの確認」もありますし、それ以外に例えば友達に赤ちゃんが生まれたり、入院したりといった非日常の出来事の際に、お見舞いやお手伝いにいくという場合もあるでしょう。

最近、私はサンディエゴの友達から「近所の人に車をぶつけられ、相手が逃げ回っていて保険の情報などを教えてもらえないので落ち込んでいる…」とチャットで話しかけられました。Facebook上で事の顛末は読んでいたので「大変だったね。何があったか読んだよ」と返したら、彼女に「保険会社で働いている友達が警察に届けたほうがいいと言うのだけど、あなただったらどうする?」と聞かれたので「うん、届けると思う」と言ったら「よかった!”You are super nice so knowing that you would do that makes me feel much better.” (あなたはとても優しいから、あなたでもそうすると聞いて気持ちがラクになった)なんて言われました。アメリカで私もこのような経験を数回しているので、それに関してはniceじゃないよ~なんて冗談を言いながら、友達は話をしたことで気分が上向きになったようでした。

英語では “Thank you for being there for me”という言い方で友情に感謝を表すことがあります。物理的に目の前にいることができなくても、何かあれば話を聞いてもらえたり、「私だったらこうする」と助言をしてもらえると信頼している友達。親子や師弟関係など、ありとあらゆるrelationshipにも使われる言葉です。逆に “You are never there for me”と否定形で言われれば、頼りにならない、あてにできないという意味です。

“Being there”というのは、あらゆるrelationshipにおいてもっとも必要で、またもっとも意味のある投資なのではないかと思います。学生時代の多くの時間を一緒に過ごした仲間とは、しばらくブランクがあってもまた集まったときに一瞬で昔にもどり、楽しく時間を過ごすことができるのは、この学生時代に過ごした濃い時間の貯金があるからだといつも感じます。人によっては「このrelationshipにはもう一生分の投資をしたよ」ということもあるかもしれませんね。日本に12年ぶりに帰ってきて旧交をあたためる機会に出会うたびに、今でもつながっているご縁をとても貴重なものに感じています。

結婚生活について言うと、一緒に住んでいる夫婦であれば “Being there for each other”でしょう?と思うかもしれません。確かに一緒に同じ空間にいる時間を多く持つことはスタートでしょう。でも本当に “being there for each other”であるかどうか? その時間のクオリティはどうでしょうか?子どもたちがバタバタと走り回る中で食事の支度をしたり寝かしつけたりという日常のルーチンをこなすなかで、お互いが助け合うパートナー同士という認識で協力しているのか、あるいはお互いに腹を立てあっていたり、二人とも暇さえあればスマホやコンピュータをチェックしている感じなのかで大分違ってきます。

テレビやコンピュータやスマホなどのガジェットをおいて、お互い心行くまで会話をするという時間。私にとってはこの時間は結婚生活を良好に維持するために欠かせないinvestmentです。そして、ある程度うまくいっている結婚生活においては、そのリターンは即効で返ってくることも多いので、さらなる投資を続けるインセンティブにもなるのですよね。

010お互いの誕生日や結婚記念日などは、そもそもなぜこの人と結婚したのか?ということを思い出して、これから後の結婚生活へのコミットメントをあらたにしなおすよい機会です。私たちも先日、結婚記念日のお祝いで近所のフランス料理店に行き、ゆっくりと美味しいお食事を楽しみました。

この文通シリーズも次回で5回目。テーマは”Communication”です。えりなさん、お手紙お待ちしています!