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「男の子の育て方」

最近、「男の子の育て方」という本を読みました。諸富祥彦さんという、大学の教授であり教育カウンセラーを長年されている方によって書かれたこの本には、「『結婚力』『学力』『仕事力』。0歳から12歳児の親が最低限しておくべきこと」という副題がついています。とても読みやすく、すぐに実行できるヒントがたくさん書かれていました。

この本によると、子育てには3つのステージがあるとのこと。

①ラブラブ期:0歳から6歳くらいまで

②しつけ期:6歳から12歳くらいまで

③見守り期:10歳から12歳以降、18歳くらいまで

男の子の子育てで最も重要なことのひとつは、①のラブラブ期のときに、親、特に母親から「これでもか」というくらい惜しみない愛情を受けること。そして著者の諸富先生は、具体的な方法を提示したあとで、この母と子どものラブラブな関係を築くためにできることのひとつとして、『3歳まではできるだけ、自分の手だけで育てないほうがいい』と言っています。よく世間でささやかれる「3歳までは預けないで自分で育てたほうがよい」という3歳児神話の真逆をいくこの提案に、驚く方もいるかもしれません。でも、ずっとべったり一緒にいる=質のよい時間を過ごしているとは限りません。子育て中のお母さんのうち、一番ストレスが高いのが「専業主婦」、次が「フルタイム勤務のお母さん」、そして一番ストレスが低いのは「短時間勤務のお母さん」というデータも本の中で紹介されています。フルタイムの仕事に限らず、パート・タイムの勤務や、たとえボランティア活動だとしても、信頼できる人にお子さんを預けて、自分のことに集中する時間があるほうが、お互いにとってよいという先生の見解です。

また「子どもが少し大きくなって、手がかからなくなったら」というタイミングで仕事に復帰することについては「12歳~18歳の見守り期こそ家にいる時間を増やしたほうがよい」と指摘されています。こうすることで、思春期の難しい時期にちょっとした変化にすぐ気づいたり、必要があればサポートをするという体制をとれるようにするためということです。

現実的には子どもが大きくなったから勤務時間を短くする、ということが難しいご家庭ももちろんあるでしょう。私がこの部分を読んで思ったことは、物理的に一緒にいる時間が短くても、そのときに子どもが何かシグナルを発してきたら、親として何でも受け止めて、一緒に解決法を考える準備があるということを、常に言動で示すことが大事なのかな、ということでした。我が家の子どもたちは3人とも男の子なので、彼らが難しい時期に入ったときに困らないように、やはり①のラブラブ度を充実させていかなくては、と改めて感じました。

うちの子はもう6歳は超えてしまったわ、という人も大丈夫。「気がついたときがスタートです!」と諸富先生も言い切っています。今からでもできることは何でもトライしてみましょう。親子関係は一生続くものでありたいので、何事も遅すぎるということはないと思っています。