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家族を作るのは血ではなく愛

“Blood doesn’t make a family. Love does.” これは、先日見ていたアメリカのテレビドラマで、主人公の一人が言った台詞です。赤ちゃんの頃、養子として自分を迎えてくれた両親に育てられたという設定のこの男性は、自分の息子に「自分を生んだ人のことを知りたくないの?」と聞かれました。「それは興味がないわけではないけど・・」と前置きした上で、「自分を育ててくれた両親は、自分が彼らにとってこの世で一番大切な存在だと思わせてくれた。自分にとっての本当の両親は彼らだと思っている」。そして続けて「家族を作るのは血のつながりではなく愛情だよ」

アメリカでは養子として育てられる子どもたちもたくさんいます。また、近年のように離婚・再婚が一般的になると、「家族」といっても血のつながりのある関係ばかりではありません。日本でも「生みの親より育ての親」という言葉があるように、直接の血のつながりがないとしても、深い愛情が基盤となっている親子もいるでしょう。

また、アメリカに10年ほど暮らしてきて、子どもたちが小さい頃からベビーシッターをしてくれたある女性は、私たち家族のことを“You are my family” と言ってくれますし、私も、大学院留学時代に一緒に暮らしたアメリカ人の友達とは、住む場所は離れているものの家族のような存在だと感じています。お互いに人間としての不完全さを受け入れたもの同士、それでも一緒にいると楽しい時間が過ごせるし、相手やその家族に何かあればできる限りのことはしたいと思える相手。そもそも結婚とは何の血のつながりもない他人と家族になる選択をすることです。自分を育ててくれた家族から、今度は自分で選んで作っていく家族。また、結婚してもしなくても、あるいは子どもがいてもいなくても、親でも配偶者でも自分の子どもでもない、第3の家族のような人間関係を自分のまわりに作っていくことが、真の意味での豊かな人生を送る秘訣ではないかな・・・と感じます。