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ペアレンティングの知恵の宝庫”It Takes a Village Conference”

私の尊敬するRCB親子コミュニケーションコースの先生、Susie Waltonが主催するIndigo Villageでは、毎年一度“It Take a Village Conference”を行っています。今年で5回目になるこの会議。毎年様々なフォーマットで行われてきましたが、今年はTEDトーク形式ということで、登壇するスピーカーが20分ずつ、テーマを決めてプレゼンテーションをすることになっているとのこと。過去の会議では「あの講義も聞きたいし、こっちもチェックしたいし・・・」というのが悩ましかったのですが、今回は全員のスピーカーの話を聴けるようになっています。現在発表になっているスピーカーとプレゼンテーションのタイトルはこちら。

Susie Walton: Joy of Parenting

Jane Nelsen: No More Logical Consequences, At Least Hardly Ever

Bobbi Jo Cecio: The Education Connection

Jeff Everage: Building Resiliency in Children

Norma Jean Flood: Body Image and Food Issues Among Youth and Into Adulthood

Christa Orrechio: Breaking Up With Sugar for Good

Heather Lampron & Joe O’Quinn: Five Love Languages

Susan Gilmore: Are You Ready? Probably Not.

Kathryn Cloward: Shine, Shine, Shine

Lawrynce Cecio: The Hero’s Journey

各スピーカーの経歴や、プレゼンテーションの概要についてはこちらのページでご覧いただけます。

今年の会議は5月4日(土)9時から1時半、エンシニータスのSeaside Center for Spiritual Livingというところで開催されます。参加費用は前日までの購入で35ドル(カップルで65ドル)、当日は45ドル。チケットはこちらのサイトからご購入いただけます。去年は生まれたての三男の入院騒ぎで行くことができなかったこの会議なので、今から当日の土曜日を楽しみにしています。参加される方がいらっしゃいましたら、是非会場でお会いしましょう!

ベビーカー論争で・・・

今、インターネットでは日本で起こっている「ベビーカー論争」に関する記事やコメントをよく見かけます。サンディエゴで子どもたちを生み育てている私にとっては「満員電車に子連れで乗車する」というのは遠い世界の話。サンディエゴでは主に移動手段は車ですから、子連れでトロリーに乗るのは年に1度のコミック・コンベンションの時くらいのものだったのです。

でも、ハワイに来て車を使わない生活をしようと決めてから、毎日の学校への送り迎えは歩き、そして放課後の日本語教室への送迎に路線バスを使うようになり、ハワイに着いた翌日からバスに乗っています(9月になり月間パスまで買い、少し地元の人になったような気分です)。最初の3日間は、アメリカ式の新生児用チャイルドシート(かごのようになっているもの)+カーシートを載せるバギーを使っていましたが、そもそもかなり混んでいるバスに乗る時にそれを「たたまない」という発想が私にはなかったため、赤ちゃん入りのかごとバギーをそれぞれの手に持ち、さらにリュックを背負って・・という大荷物でした。またパスを購入する前まではドル札に加えてお釣りのないようコインを用意するという手間もあり、さすがにそれでは面倒すぎると悟り、午後のバス用にチャイルドシートを使わないバギーを中古で購入。それからは抱っこ紐で赤ちゃんを身にくっつけて、たたんだバギーを持ってバスに乗ることを実践してきました。

2人の小学生と赤ちゃんを連れてバスに乗るようになってから感じたこととしては、まず「子育てはときに泥臭いものである」ということ。これはサンディエゴで車ばかり使っていたときには滅多に感じなかったことです。暑い中を歩いてバス停にたどりつき、バス停で悪ふざけをする男の子ふたりに注意しつつ、やっと来たバスに乗車。赤ちゃんを抱っこしながら、バギーと荷物を抱えながら、それぞれ学校のリュックを持たせた子どもたちを監督して「早く進みなさい」「ほらそこ座って・・」・・・ということで、やっと席についたときには汗をふきふき「ふぅ・・・今日もこれで次に間に合う」とほっとする瞬間、はっとわれに返るのです。正直に言って、ハワイにある程度の期間住むのであれば、十中八九、これは選択しなかった道だったでしょう。期限が決まっていれば(そしてレンタカー代何十万をセーブするためであれば)、たいていのことは「いい経験」になるものです。

もう一点は、バスの乗客はたいていの場合とても親切であるということです。先日、ある夫婦が1歳の赤ちゃんを連れてバスに乗ってきました。お母さんはバギーをたたんで持ち、お父さんが赤ちゃんを抱っこして私と隣り合わせに座りました。私が赤ちゃんを含め3人を連れているのを見たそのお父さんは、“Wow, how do you do with three by yourself?”と聞いてきました。 ちょっと考えて私は“You know, most people are so kind. I almost always get a seat”と応えました。本当に、抱っこ紐の赤ちゃんとバギーを見たとたん、席を立とうとする人が少なくない数でいるのです。シニアの方に席を譲られたことも1度や2度ではありませんし、席は立たないまでもバギーを支えてくれた人も。先日は大学生と思われるグループが子どもたちに席を譲り、バギーを支えてくれただけでなく、降りるところまで一緒にやってくれました。最初のうちは席を譲ってもらうことが申し訳ない気がしましたが、揺れるバスで一番安全なのは座っていることというのも事実。また、たたんでいるとはいえ、バギーが場所をとるので立ったままでいるとかえって邪魔ということもあり、頭を切り替えて、気持ちをこめて感謝の言葉を述べてからありがたく座らせてもらうことにしました。

中には車椅子の人が乗ってくることもあります。そんなときには、バスの中で指定の位置に固定する作業があるため数分かかることになります。先日は特に混んだバスで、運転手が乗客に奥に進むように指示。“Be kind”と言う言葉を何度か繰り返していました。車椅子の人が乗ってきて、バスの中で切り替えして向きを変え、指定の位置に固定される様子を、子どもたちもじっと眺めていました。公共交通機関を利用すると、健常者ばかりではなくいろいろな人がいるという社会の当たり前の一面を見せられるのもプラスだと言えるでしょう。中には迷惑に思っている人もいるかもしれませんが、それは仕方のないこと。それぞれに与えられた選択肢の中で最善と思われる道をとるしかありませんし、ほとんどの人は子どもたちに対して優しい目を向けてくれます。バスに乗るたびに“It takes a village to raise a child”という言葉が浮かぶのでした。