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Erinaさんへの手紙:Relationship(リレーションシップ)

Erinaさんとの文通シリーズ、今回のお題は “Relationship”。Erinaさんからはこちらのお手紙をいただいていました。長らくお待たせしてしまいましたが、お返事を書いてみます。

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えりなさん、こんにちは。

日本はもうすっかり秋の気配で、こちらでもハロウィンの準備をしています。そうそう、先日は福山雅治さんが結婚したというニュースで賑わっていました。独身を通すのか?とも思われていたそうで、ショックを受けている人も多く、インパクトとしてはジョージ・クルーニーが結婚を発表したときのような感じなのかな?と想像しています。

Relationshipについてのお手紙を読みました。えりなさんがおっしゃるように、友達が悩みや愚痴を話してくれた時、その状況や友達の気持ちについて“I can relate”と言えるのは、自分も同じような経験があるか、もしくは想像できるからですよね。人と人とのつながりを示す素敵な言葉だと思います。

lighthouse結婚生活を続けるうちに、もともと他人だった人と家族になっていく過程がありますが、その際、結婚というrelationshipにいる人たちは多かれ少なかれ変わっていきます。例えば今の私は15年前に夫と出会った当時と全く同じ人間ではありません。端的な例を挙げると、夫と出会うまでは結婚しても「どうしても子どもが欲しい」とは思っていませんでした。でも夫のほうに子育てを経験したいという希望があったので、ではまず一人産んでみて、そのあとはそのときに考える・・・ということにしました。結婚前の私に誰かが「10年後には3人の男の子のママだよ」なんて教えてくれていても、そんなことあるはずないじゃないと思っていたことでしょう。

結婚生活では大体において一緒に暮らすことになるので、様々なrelationshipの中でもお互いに与え合う影響の度合いも濃いものと言えるでしょう。でも、そうでなくても、人は人から常に影響を受けて生きている動物だという気がします。実際に友達や同僚、知り合いといった、現実世界でお互いに知っている人同士はもちろん、例えば本やブログなどである人の書いた言葉に影響されることもあるでしょう。それは音楽や写真といったさまざまな形での芸術作品なども同様かもしれません。私はハリー・ポッターのシリーズが大好きなのですが、あの世界で生きるキャラクターたちの行動や言葉の数々に心を動かされたことも一度や二度ではありません。間違いなく私は「ハリー・ポッター・シリーズ」と親密な関係を築いています(笑)

既にこの世にはいなくても、その人が語ったり書き残したりした言葉が今に生きる人々の指針になっているという話はいくらでもあるでしょう。「神」という抽象的な概念さえそうです。夫と知り合った当初、敬虔なクリスチャンである夫の弟くんが、夫に対して “What is your relationship with God?と言っているのを聞いて、当時はキリスト教に触れることも新鮮だったこともあり、神様と個人的な関係があるかのような言い方をするんだなぁと驚いたのを覚えています。

英語で “Touch someone’s life”という言い方があります。亡くなった人について “He touched so many lives in a positive way”と言えば、「彼は多くの人にポジティブな影響を与えた」という意味になります。見知らぬ人の思いがけない親切にとても嬉しくなったという経験をすると、“His kindness touched me”と言ったりします。先日も夫と話していたのですが、夫と私には新婚当初サンディエゴで暮らし始めたときにお世話になっていたLarryというカウンセラーがいました。何かあって二人だけでは解決できないとき、いつも “We need Larry”と言ってアポイントメントをとって、二人で相談しにいっていたのです。そして結婚10年ほどたったある日、再び「Larryと話したほうがいいかな」という状況になってコンタクトを試みたところ、そのときに彼が病気で亡くなっていたことを知りました。新婚1年目こそ何回かセッションで会っていたものの、そのあとはその時までまったく連絡をせず・・・またそのときにLarryと話したいという状況が起こらなければ、きっと彼が亡くなったことも知らないままサンディエゴを去っていたでしょう。Larryはきっと本人も知らない間に、とても多くの人の人生に影響を与えていたに違いないと思います。私が今の仕事をしているのも、Larryとの出会いがあったことが少なからず影響しているのですから。

完全に自立して誰にも頼らず、一人で生きているかのように思っている人だって、誰かしら・何かしらとはrelationshipを結んでいる・・・それが人間の本質なのかもしれません。No Man Is an Island. 人間関係で悩んでいたり、孤独感にさいなまれたりしている人には、是非この言葉を思い出してもらえたらな・・・と思います。最後の部分を書きながら降ってきた次回のキーワードは”Happiness”.えりなさんのお手紙をお待ちしています!

(image by Joshua Hibbert)